研究課題/領域番号 |
03670464
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
宮島 栄治 横浜市立大学, 医学部, 講師 (40229852)
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研究分担者 |
石井 當男 横浜市立大学, 医学部, 教授 (90010363)
栃久保 修 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (30046099)
管 誠 横浜市立大学, 医学部, 助手 (60254215)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 筋交感神経活動 / 食塩感受性高血圧 / 尿中カテコラミン濃度 / 24時間血圧 / 若年ボランティア / 食塩負荷 / 血圧日内変動 |
研究概要 |
若年ボランティアを対象とした食塩摂取量の変化に伴う血圧上昇時の筋交感神経活動の変化から、血圧調節機序における交感神経の役割を検討した。低塩食時に比べ高食塩食摂取時に、昼間の収縮期血圧平均値が3mmHg以上上昇した群を食塩感受性群(SS)、血圧が不変ないし低下した群を食塩抵抗性群(SR)と定義すると、SS群30名、SR群32名であった。SS群では30名中22名(73%)に、SR群では32名中6名(19%)に高血圧家族歴を認め、SS群では高血圧家族歴を有意(p<0.01)に高頻度に認めた。SR群では、高食塩食時には筋交感神経活動が有意に低下していたが、SS群では、高食塩食時にもその低下度が有意ではなかった。また、この時の食塩抵抗性群では昼間のノルエピネフリン排出量が有意に低下し、逆にSS群では有為な低下を認めなかった。一方、副腎髄質系に由来すると考えられている尿中エピネフリン排出量はSR群では不変であったが、SS群では血圧の上昇にもかかわらず増加していた。これらの結果は、SS群では食塩摂取量の増加とそれに引き続く血圧上昇に対する交感神経系の調節障害を有することが明らかになった。 本年度はさらに、交感神経活動亢進状態の特徴について、周波数解析を試みた。その結果、神経活動の心拍数依存性(pulse-synchrony)が明かとなり、血圧上昇機序に、心拍数が交感神経活動の亢進と連関している可能性が示唆された。しかし、この神経活動調節機序における心拍数の影響については、今後さらに検討を要すると思われる。
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