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静脈管の機能的開存の病態生理学的意義に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03670495
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関香川医科大学

研究代表者

伊藤 進  香川医科大学, 医学部, 講師 (80145052)

研究分担者 橋本 政樹  香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (90208463)
照下 真美  香川医科大学, 医学部, 助手 (40221428)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード静脈管の機能的開存 / 超音波パルスドップラ-装置 / 血清遊離脂肪酸 / 血清ビリルビン濃度 / 血清アンモニア濃度 / ヘパプラスチンテスト / 高速液体クロマトグラフィ-
研究概要

静脈管の機能的閉鎖の時期を超音波パルスドップラ-装置(アロカ社製SDDー870)を用い検討した。静脈管の閉鎖時期は,多くの例で生後55時間から115時間であった。日齢0と日齢5にヘパプラスチンテスト時に採血された検体につき以下の検討をした。日齢5までに静脈管の閉鎖が確認された例とされなかった例につき血清遊離脂肪酸,血清ビリルビン濃度,血清アンモニア濃度,血糖,ヘパプラスチンテスト,ヘマトクリット及び血清総蛋白を測定してそれらの測定値の差異について検討した。血清遊離脂肪酸につきランダムに抽出した5例について検討した。酵素法で測定した遊離脂肪酸は,閉鎖例日齢0(平均±標準偏差),921±394nmoles/ml,日齢5,424±153で,開存日齢0,641±428,日齢5,402±91であった。高速液体クロマトグラフィ-のプレラベルの螢光法で測定した遊離脂肪酸分画におけるC16:0,C18:1についての検討で,C16:0の閉鎖例日齢0,191±101,日齢5,89±74で,開存例日齢0,132±52,日齢5,82±28であり,C18:1の閉鎖例日齢0,130±70,日齢5,60±39で,開存例日齢0,92±50,日齢5,65±26であった。閉鎖例と開存例の間の有意差は認められなかった。血清ビルビン,血清アンモニア濃度,血糖,ヘパプラスチンテスト,ヘマトクリト及び血清総蛋白について閉鎖例9例,開存例12例につき検討したが日齢0,5共にそれらの測定値に有意差は無かった。しかし,開存例については12例中3例が未熟児で,2例が成熟児の胎児仮死で,1例が21ーtrisomyであった。閉鎖例には一例も異常例は無かった。
特殊例については,新生児遷延性肺高血圧症の症例がいないため検討出来なかったが,超未熟児において門脈圧亢進症を来した症例が検討でき静脈管を介した副血行路が証明出来た。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 石井 禎郎: "静脈管の病態生理学的意義に関する研究(第2報)超音波ドップラ-装置を用いた成熟児静脈管閉鎖時期の検討" 第27回日本新生児学会総会抄録集. 206 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 近藤 昌敏: "静脈管の病態生理学的意義に関する研究(第3報)超未熟児の門脈圧亢進症の副血行路としての静脈管" 第27回日本新生児学会総会抄録集. 205 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤 進: "新生児薬物代謝の特性" 医学のあゆみ. 159. 420-423 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 西田 智子: "光療法におけるbiliverdinの病態生理学的意義" 日本未熟児新生児学会雑誌. 3. 244-251 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] SUSUMU ITOH: "THE EFFECTS OF METHYLXANTHINE DERIVATIVES AND RELATED SUBSTANCES ON THE ACCELERATION OR INHIBITION OF PHOTOOXIDATION OF BILIRUBIN USING THE PHOTOSENSITIZER OF VITAMIN B_2" Photomedicine and Photobiology. 13. 131-133 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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