研究課題/領域番号 |
03670512
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
大和田 操 日本大学, 医学部, 助教授 (40059506)
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研究分担者 |
吉田 泰祥 (吉田 康祥) 日本大学, 医学部, 助手 (60240321)
崎山 武志 日本大学, 医学部, 講師 (20130510)
岩瀬 宗則 日本大学, 医学部. 小児科, 助手 (90223396)
中林 啓記 日本大学, 医学部. 小児科, 助手 (50237369)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | フェニルアラニン水酸化反応 / テトラヒドロビオプテリン(BH_4) / BH_4欠乏症 / 髄液BH_4移行 / 神経活性アミン / フエニルアラニン水酸化反応 / プテリン化合物 / Fukushima-Nixon法 / 髄液移行 / フェルアラニン水酸化反応 / フェニルケトン尿症 / FukushimaーNixon法 |
研究概要 |
フェニルアラニン(Phe)水酸化反応に必要な補酵素であるテトラヒドロビオブテリン(BH_4)の代謝に関与する酵素の遺伝的な障害症であるBH_4欠乏症における神経症状の発現予防には、BH_4投与、カテコラミン、セロトニン前駆体投与が必要であり、BH_4投与の効果判定には体液中のBH_4測定が必須である。我々は平成3〜5年の3年間、本研究助成を受けてBH_4欠乏症の診断と治療に関する研究を行い、以下の成果を得ることができた。 1)BH_4直接分析法確立の意義:髄液を含め、生体試料中に存在する微量のBH_4を定量的に、しかも再現性良く分析することが可能となった。このことは、治療法が異なる高Phe血症、即ちフェニルケトン尿症とBH_4欠乏症の早期鑑別のために極めて有用である。 2)臨床的意義:BH_4の直接分析が可能になった結果、我々の施設にはマス・スクリーニングで発見される高Phe血症の約半数の症例のBH_4分析を依頼されるようになった。その結果、BH_4欠損症が早期に鑑別診断され、適切な薬物療法が速かに行われるようになり、障害の発症予防に役立つとともに、我が国におけるBH_4欠乏症の疫学的、遺伝学的研究に対しても役立っている。更に、BH_4欠乏症におけるプテリン化合物、カテコラミン、セロトニン代謝物質の分析を行うことによって、中枢神経系におけるプテリン、カテコラミン、セロトニン代謝の動態を把握することが可能と考えられるので、我々が追跡している患者4例の臨床経過を詳しく分析し、体液中のBH_4、神経活性アミン代謝物の追跡を行って、中枢神経系におけるBH_4の役割に関する研究を、更に発展させたいと考える。
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