研究課題/領域番号 |
03670520
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
富田 靖 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (70108512)
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研究分担者 |
松永 純 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (20219455)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1991年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 遺伝子異常 / 酵素欠損症 / 代謝異常症 / チロシナ-ゼ / 白皮症 / メラニン |
研究概要 |
先天性白皮症のうち、チロシナ-ゼ(以下Taseと略す)陰性型において、染色体TaseDNAの塩基配列の変異により色素細胞内に活性のない不完全なTaseが作られ、それが病因となることを我々は世界に先駆けて発表した。今までに我々が日本人の患者3人において見い出した異常は次ぎの2種類である。 (1)Tase遺伝子のcoding regionの塩基1011番目と1012番目の間に一塩基(C)の挿入によるnonsence mutation(Biochem Biophys Res Commun 164:990,1989) (2)Tase遺伝子のcoding regionの312番目の塩基GがAに置換し、そのためTaseの59番目のアミノ酸がアルギニンからグルタミンに変換を示すpoint mutation(J Biol Chem 265:17792,1991)。 今回、前3人の患者とは全く血縁のない患者2名(症例4、5)について、新たに検索を開始した。患者のリンパ球をEBウィルスによりトランスフォ-ムして株化した細胞を増殖し、染色体DNAを抽出した。このDNAを用いてPCR法により症例4の患者のTase遺伝子を増幅し、制限酵素断片長多型性の検討を行ったところ、症例4においては一つは(2)のpoint mutationが、もう一つは(1)でもない(2)でもない"第3の異常"を持つヘテロ接合体であることが明らかとなった。現在その"第3の異常"が具体的にどの様なDNA塩基配列の異常を持つものであるか、症例5の患者とともに検索中である。
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