研究課題/領域番号 |
03670521
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
片山 一朗 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (80191980)
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研究分担者 |
松永 剛 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (50239050)
横関 博雄 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (90210608)
西岡 清 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (20077647)
浅賀 洋一 東教医科歯科大学, 医学部, 助手 (40222567)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 接触皮膚炎 / ハプテンアミノ酸 / 脱感作 / マクロファージ / ランゲルハンス細胞 / クラス2抗原 / 細胞接着因子 / マスト細胞 / ハプチンアミノ酸 / パラフェニレンジアミン / 脱感作療法 / TNPーLysine / マウス |
研究概要 |
職業性の接触皮膚炎や重症のアトピー性皮膚炎は難治性かつ治療抵抗性であり、大きな社会問題となっており、その根本的治療法の開発が望まれている。今回の研究テーマとしてマウスを用いた臨床応用可能な抗原特異的な接触皮膚炎の脱感作療法モデルの開発を検討してきたが、あわせて以下のような非特異的な抑制機序に関しても検討した。 (1)ハプテン結合アミノ酸による抗原特異的脱感作 BALB/Cマウスを用い、TNP-lysine,Oxasolone-glycineの少量皮下投与により抑制性T細胞非依存性でかつ持続性の脱感作状態を誘導することができた。この抑制はロゼット形成阻害実験によりT細胞レセプターを介し、Effector T細胞を阻害するものと考えられたが、さらに標的細胞を詳細に検討した結果、リンパ球の抗原特異的な増殖反応においてはMoに対して作用し、抗原提示作用を阻害するものと考えられた。同様の現象がウイルス抗原由来抗原ペプチドアナログにより誘導されることが報告されており、Hapten binding groove上での抗原ペプチドの阻害によりT cell anergyが生じている可能性も考えられた。今後、皮膚特異的ハプテン結合ペプチドを単離することにより、そのアナログを作成し、より毒性の少ないAnergy状態を誘導することも可能と考えられる。同様の方法はアトピー性皮膚炎においてダニ抗原のペプチドアナログを用いても可能であり今後あわせて検討する予定である。 (2)接触皮膚炎の病変形成に関与する因子とその制御 この点に関しては、組織肥満細胞由来因子が表皮細胞増殖に作用し、苔癬化病巣を形成する可能性があることを明らかにした。また表皮細胞自体も炎症反応局所において肥満細胞増殖因子を産生し、その増幅に関与していることを明らかにした。このようなFeedback機構を制御することによっても接触皮膚炎の抑制が可能と考えられた。
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