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伝染性軟属腫ウイルスDNAの多様性

研究課題

研究課題/領域番号 03670533
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

川島 真  東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (60114451)

研究分担者 山下 浩子  東京女子医科大学, 医学部, 助手
上村 知子  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10203481)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
キーワード伝染性軟属腫 / 制限酵素 / 伝染性軟属腫ウイルス / ウイルスDNA / 電気泳動法
研究概要

伝染性軟属腫(MC)の原因である伝染性軟属腫ウイルス(MCV)DNAを制限酵素処理後,アガロ-スゲル電気泳動法により解析し,本邦におけるMCの多様性の有無,臨床像との相関を調査し,外国例と比較し,伝染経路の推定における本解析法を有用性を検討した。
対象・方法:MC患者92例より採取した材料より全細胞DNAを抽出し,制限酵素BamHI,HindIII,ClaIにて切断後,1%アガロ-スゲルにて電気泳動を行い,エチジウムブロマイド染色後写真を撮影した。
結果:4種の異なったMCV DNA切断パタ-ンがみられ,それぞれMCVー1,2,3,4と呼称した。検出頻度はそれぞれ69%,4%,25%,2%であった。小児例のほとんどと成人女性の全例では,MCVー1,3のいずれかの感染がみられ,その臨床像は典型的で両者間に差異を認めなかった。MCVー2は4例と少なかったが,臨床像はMCVー1,3と同様であった。MCVー4は2例の成人男性(うち1例は免疫抑制患者)にのみ検出され,臨床像も個疹が大きく特異であった。同一症例からは,採取部位・時期が異っても常に同一のタイプが検出され,MCVの安定性が示された。
考按:MCVー1,2は外国の報告と同じタイプで,MCV3,4は今回初めて検出されたタイプであった。このうちMCVー3はMCVー1とDMA切断パタ-ンが酷似しており,MCVー1の亜型と推定された。MCVー4は通常MCのみられない患者層に検出され,免疫不全との関連も示唆され,感染経路も不明であり,きわめて特異なMCVと考えられた。またMCV DNAの安定性が示されたことから,本解析法はMCの感染経路の推定に有用と思われる。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 上村 知子: "伝染性軟属腫の分子疫学的検討" 日本皮膚ー科学会雑誌. 101. 689-695 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 川島 真: "水イボ(伝染性軟属腫)の現況と未来" 日本小児皮膚科学会雑誌. 11. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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