研究課題/領域番号 |
03670550
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
水口 和夫 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (50145794)
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研究分担者 |
高島 澄夫 大阪市立大学, 医学部, 助手 (40187951)
中村 健治 大阪市立大学, 医学部, 講師 (00145781)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 肝細胞癌 / 門脈造影 / 門脈塞栓術 / 無水アルコール / 経皮経肝門脈造影 / 肝区域硬化術 / 無水エタノール / interveutional radiology / 無水エタノ-ル / interventional vrdiology |
研究概要 |
1.経門脈性エタノール圧入により選択的肝区域壊死化療法を考案し、その治療的意義・安全性についてラットを用いた実験的検討を行った。 2.エタノール注入肝区域は直後より楔杖の境界鮮明な黄白色域となり、2-3週後にはグリソン鞘内血管壁を含めて全体が凝固壊死となった。 3.エタノールは混和注入した墨汁粒子が類洞内に認められ、同部まで浸透していることが確認された。 4.エタノール注入門脈枝は直後より完全閉塞していた。 5.末梢血エタノール濃度の上昇は軽微かつ一過性であった。また他臓器に組織学的変化を認めず、肝機能・腎機能に与える影響もわずかであった。 6.腹水肝癌による腫瘍実験モデルはいずれも注入区域内腫瘍および肝組織に壊死が確認された。また非癌部位の腫瘍及び非癌部肝組織には変化を認めなかった。 7.臨床例に対して本法はその抗腫瘍効果を確認することができ、本法の肝機能に与える影響も一過性で軽微であり安全に施行することができた。 8.本法は肝細胞癌症例に対して良好な抗腫瘍効果を有することが分かった。
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