研究課題/領域番号 |
03670554
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
福田 寛 東北大学, 抗酸菌病研究所, 教授 (30125645)
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研究分担者 |
井戸 達雄 東北大学, サイクロトロンR. I. センター, 教授 (80134063)
宮沢 英充 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手
小野 修一 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (00240664)
須原 哲也 放射線医学総合研究所, 臨床研究部, 主任研究官 (90216490)
MIYAZAWA H The same as the head investigator,Res assistant
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1991年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 神経受容体 / ポジトロンCT(PET) / ドーパミンD1受容体 / ベンゾジアゼピン / アセチルコリン受容体 / ヒト脳 / 老化促進マウス / ベンゾジアゼピン受容体 / 脳神経受容体 / ポジトロンCT / ド-パミン受容体 / 正常加齢 / うつ病 |
研究概要 |
ポジトロンCT(PET)による脳神経受容体の機能測定を通して、脳の生理機能の解明を計ることを目標として以下の研究を行った。 1)ドーパミンD1受容体結合能を測定するポジトロン標識リガンドとして、^<11>C-SCH23390を開発し、PETによる受容体結合より能の定量法を確立した。また健常人ボランティアによる測定で、線状体および前頭葉において加齢に伴って結合能が低下することを示した。さらに、双極性うつ病患者では、健常人コントロールと比べて、線状体では差がないが、前頭葉における結合能が低下していることを明らかにした。2)中枢性ベンゾジアゼピン標識リガンド、^<11>C-Ro15-1788を用いて、PETに結合能の定量を行うための解析を行った。すなわち、同一被検者に対して、放射性リガンドのみを用いるPET検査の非放射性のRo15-1788を負荷するPET検査を行うことにより、インビボのスキャチャード解析を行い、ヒト脳でのBmaxとKDを求めた。3)ポジトロン標識アセチルコリン受容体リガンドとして^<11>C-ベンゾトロピンを開発し迅速合成法を確立した。健常人ボランティアPETによる脳イメージングでは、受容体が密に存在する線条体、視床などの大脳基底核および大脳皮質では、放射線は高くしかも時間とともに増加した。一方、受容体の少ない小脳では放射線は低く、また、検査時間中の増加も見られなかった。これらのPET画像データおよび血液中の未変化標識リガンドの放射能のデータを用いて、PETによる受容体結合能の定量を行うための方法論について検討中である。4)中枢性ベンゾジアゼピン受容体に特異的に結合する^<125>I-イオマゼニルを用いて、老化促進マウス(SAM)の加齢に伴う受容体結合能の変化をインビトロで測定した。SAMのうち老化とともに学習能力障害を示すP/8系では、大脳皮質の受容体結合能は老化に伴う低下が見られなかった。一方、対照のR/1系では低下が見られた。
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