研究課題/領域番号 |
03670585
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
鎌田 振吉 (1992) 大阪大学, 医学部, 助手 (20243214)
鎌田 振吉 (1991) 大阪大学, 医学部, 助手 (40161202)
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研究分担者 |
和佐 勝史 大阪大学, 医学部, 助手 (10240467)
井村 賢治 大阪大学, 医学部, 助手 (30176507)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 胎児 / 肝保存 / 乳酸 / マイクロダイアリシス |
研究概要 |
実験は6〜8週令のWistar系雄性ラット28匹を用いて行った。実験動物は肝摘出前24時間の間絶食としその後6時間の4℃単純冷却浸漬保存を行ったもの、および肝摘出前に自由摂食としておき同様の保存を行ったものに分け、それぞれに対して2種類の保存液(Krebs-Henseleit液、20mM果糖添加Krebs-Henseleit液)を用い、絶食-非添加群、絶食-果糖添加群、摂食-非添加群、摂食-果糖添加群の4群(各々n=7)とした。保存開始時に肝組織を一部採取し、同時に脱酸素化した各々の保存液を用いて肝のマイクロダイアリシスを行った。以後は潅流液を30分毎に分割採取し、保存終了時に肝組織を一部採取した。【結果】1)マイクロダイアリシス潅流液の乳酸濃度と実際に測定した肝組織の乳酸濃度との間にはr=0.88の正の相関が得られ、またブドウ糖濃度においてもr=0.83の正の相関が得られた。2)潅流液の乳酸濃度の推移:絶食-非添加群においては、低値のまま推移し有意な変動を認めなかった。摂食-非添加群においては、持続的な上昇を認めた。絶食-果糖添加群においては、保存前期にのみ上昇を認めた。摂食-果糖添加群においては保存前期にのみ上昇を認め、保存終了時には摂食-非添加群との有意差を認めなかった。潅流液のブドウ糖濃度の推移:絶食の2群においては、低値のまま推移した。摂食-非添加群においては、持続的な上昇を認めた。摂食-果糖添加群では持続的上昇を認めたが、非添加群に比し低値で経過した。肝グリコーゲン量:摂食-非添加群で保存後に減少を認めたが、絶食の2群および摂食-果糖添加群で保存後に有意な変動を認めなかった。保存後には摂食-果糖添加群は摂食-非添加群に比し高値であった。3)保存後のATP量は絶食の2群では摂食の2群に比し低い傾向があったが、有意な差ではなかった。絶食の2群のLDH活性は摂食の2群に比し高値を示し、またそれぞれの群に対する果糖添加群は非添加群に比し低値を示した。
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