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連続的心筋酸素消費量測定による関心術後心機能の評価

研究課題

研究課題/領域番号 03670667
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関近畿大学

研究代表者

奥 秀喬  近畿大学, 医学部, 助教授 (40122030)

研究分担者 鎌田 典彦  近畿大学, 医学部, 助手 (20224652)
家村 順三  近畿大学, 医学部, 講師 (40232144)
鎌田 典彦  近畿大学, 医学部・心臓外科, 助手 (00214510)
岩岡 慶太  近畿大学, 医学部・心臓外科, 助手 (40223367)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1991年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード心筋代謝 / 冠静脈血酸素飽和度 / 小児開心術 / 混合静脈血酸素飽和度 / 心機能 / 指標 / 心筋酸素消費量 / 開心術 / fiber optic catheter
研究概要

心筋代謝を反映する心筋酸素消費量は心機能の良好な指標であるが、小児では冠血流量の測定の困難さのためこれに関する報告はほとんどない。それで、今回、開心根治手術を施行した小児の冠静脈血酸素飽和度を測定し、これが心機能を評価する指標となりうるかどうか検討した。
【対象と方法】対象は根治術施行先天性小児心疾患12例。controll群として関心術施行成人心疾患7例である。重症度によって小児例を3群、成人例を2群に分類した。小児例;A群:心房中隔欠損症(ASD)及び小欠損の心室中隔欠損症(VSD)3例。B群:大欠損あるいは僧帽弁閉鎖不全(MR)を伴うVSD4例。C群:ファロー四微症及び修正大血管転位症の4例。成人例;D群:弁膜症5例、E群:ASD+MR及び不完全型ECDの2例。4Fr fiber optic catheter先端を大動脈遮断解除後、経右房壁的に冠状静脈洞内に挿入、留置した。冠静脈血酸素飽和度を人工心肺終了3,6,12,18,24,36,48時間後に測定し、混合静脈血酸素飽和度、他の血行動態と比較検討した。大動脈遮断時間はA群:12.3±0.58、B群:47.6±24.6、C群:76.8±20.7、D群:83.0±37.6、B群:94.3±17.7分であった。
【結果・考察】1)冠静脈酸素飽和度:先天性心疾患では全経過を通して大動脈遮断の長い程低値で、A群は正常以上を、B群はほぼ正常範囲を、そしてC群は正常以下を示し、術後48時間で各群共に正常となった。成人例では先天性に比し大動脈遮断が長いにもかかわらず正常以上を示した。2)混合静脈血酸素飽和度:C群以外は終始ほぼ正常か正常以上を呈し、C群では正常以下であって術36時間後に正常に復した。冠静脈酸素飽和度ば心筋代謝を良く反映し、正常値以上は心機能の高進を、正常値以下は心不全状態を表したもので血行動態と良く相関した。
【結語】冠静脈酸素飽和度は冠血流の測定困難な小児で心機能の良好な指標となりうることが判明した。

報告書

(2件)
  • 1992 実績報告書
  • 1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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