研究課題/領域番号 |
03670669
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
|
研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
大神 正一郎 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (20108690)
|
研究分担者 |
国本 雅之 旭川医科大学, 医学部, 助手 (70250579)
藤田 力 旭川医科大学, 医学部, 助手 (90221548)
代田 剛 旭川医科大学, 医学部, 講師 (10041831)
田中 達也 旭川医科大学, 医学部, 講師 (20108715)
米増 祐吉 旭川医科大学, 医学部, 教授 (30038666)
|
研究期間 (年度) |
1991 – 1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 視床下部-脳幹 / paraventricular nucleus / 頑痛症 / 痛み / Naloxone / 脳内微量注入法 / エンドルフィン / モルフィン / 視床下部PVN核 / 視床下部-下垂体系 / 下垂体ー視床下部 / 脳幹 |
研究概要 |
視床下部が、痛みのコントロールに関与していることは認められているが、そのメカニズムなど詳細は不明である。我々は前部視床下部と後部視床下部の接点であるparaventricular nucleus(PVN)の除痛における役割に注目し、この部位の除痛メカニズムについて、ラットの脳内に定位的微量注入法を用いて検討した。 1.ラットのPVNにモルフィンを注入し、モルフィンがラットの痛みに及ぼす影響を、熱板式疼痛闘値測定装置を用いて客観的に評価した。その結果、微量モルフィンのPVNへの注入は、著名な疼痛抑制を示すことが判明した。また、この効果はNaloxoneの腹腔内注入で有意に減弱した。 2.脳幹のperiaqueductal gray matterにも微量注入法にてmorphineを注入したが、同様な鎮痛効果を認めた。この効果もNaloxoneの腹腔内注入で減弱した。 3.両者の鎮痛メカニズムについて考察し、そのメカニズムはopiate receptorを介しての疼痛抑制機構と推測されるが、視床下部PVN核は脳幹内の中脳水道周囲灰白質を走行すると考えられている下行性疼痛抑制系のはじまりである可能性が高いと推測される。
|