研究課題/領域番号 |
03670670
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
中井 啓文 旭川医科大学, 医学部, 助手 (20142820)
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研究分担者 |
米増 祐吉 旭川医科大学, 医学部, 教授 (30038666)
程塚 明 旭川医科大学, 医学部, 助手 (00229204)
佐古 和廣 旭川医科大学, 医学部, 助手 (80113736)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1991年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | Sodium ion channel / Saxitoxin / Sodium pump / Ouabain / Autoradiography / MCA occlusion / Rat brain |
研究概要 |
脳虚血時の早期神経細胞障害において、ナトリウムイオンが重要な役割を果たしていることは良く知られている。このナトリウムイオンホメオスタシスはナトリウムイオンチャネルとナトリウムポンプにより保たれている。ラット左側中大脳動脈閉塞モデルを田村らの方法により作製、6時間後に断頭、20μmの凍結脳切片を作製、定量的in vitroオ-トラジオグラフィ-法で検討した。膜電位依存性ナトリウムイオンチャネルのリガンドとして[ ^3H]saxitoxin(STX)を、ナトリウムポンプのリガンドとして[ ^3H]ouabain(OUA)を、それぞれ用いた。 外側caudateとcerebral cortex外側2/3を含む一定した範囲の局所脳虚血がHーE染色と[ ^<14>C]iodoantipyrine(IAP)オ-トラジオグラフィ-にて確認された。 コントロ-ル(sham手術)群では、STXの局所脳内bindingに、手術側と健側で差異は認めなかった。これに対し、左中大脳動脈6時間閉塞群では、外側caudate、cerebral cortex外側1/3でSTX bindingの増加が認められた。特に、外側caudateでは虚血側が健側に比較して約1.5倍のbinding増加があり、危険率p<0.025で有意であった。このbindingの増加の原因については、STXのequilibrium constantsを測定したところ、虚血側外側caudateのBmaxはp<0.025で有意に増加していた。これらの結果より、中大脳動脈閉塞モデルにおける外側caudateのような高度で不可逆性の虚血が生じている部位では、膜電位依存性ナトリウムイオンチャネルの数の増加が生じていることが示された。また、左中大脳動脈6時間閉塞群では、OUA局所脳内bindingもSTX bindingと同様な分布を示しており、passiveなナトリウムイオンチャネルのみならず、ナトリウムイオン濃度勾配にさからってこれを是正しようとするナトリウムポンプも多いに関与していることが明らかにされた。
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