• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

虚血性脳血管障害の治療法の検討ー活性酸素の経時的測定と補体の活性化との相関ー

研究課題

研究課題/領域番号 03670685
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関長崎大学

研究代表者

河野 輝昭  長崎大学, 医学部, 講師 (70112373)

研究分担者 笠 伸年  長崎大学, 医学部, 助手 (20231706)
川口 務  長崎大学, 医学部, 助手 (10221201)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード脳虚血 / 活性酸素 / 白血球
研究概要

ラット中大脳動脈閉塞モデルを用いて経時的に脳を摘出しmyeloperoxidase(MPO)活性を測定し虚血後8時間及び20時間目にピ-クを有する2相性の活性値の上昇が見られることを見出し、虚血巣の進展拡大に虚血巣内への白血球浸潤が極めて重要な役割を果たす可能性の有ることを「脳と神経」に論文として報告した。また、主題である活性酸素の経時的測定に関しては、ラット前脳虚血モデルを用い、in vivo microdialysisの手法にHRPーScopoletinを組合わせ過酸化水素による蛍光の減弱を蛍光分光光度計で連続的に測定する方法として確立し、虚血時に放出される過酸化水素の連続的測定に成功した。過酸化水素自体は脳内に存在するカタラ-ゼ、あるいはグルタチオンペルオキシダ-ゼにより巧みに処理されているので、私共はあらかじめカタラ-ゼの阻害剤である3ーamino,1,2,4ーtriazoleを投与しておくことにより脳内で発生した過酸化水素が透析液中に透析されるのを巧く測定できる事を見出し、従来過酸化脂質の生成等で活性酸素は虚血中には生じず、虚血後再潅流時に初めて生じるであろうと推察されてきた事を過酸化水素の放出として直接的に証明出来た。さらに、過酸化水素が生成され、より生体にとって有害とされるハイドロキシラジカルの産生を捉らえるためにあらかじめ、サリチル酸を投与しておくことで同じく脳内微小透析法を用いてサリチル酸がハイドロキシラジカルと反応して生じる2,3ーdihydroxybenzoateを高速液体クロマトグラフィ-を用いて測定し、虚血後再潅流時HRPーScopoletin法で確認した過酸化水素の放出のあることを再確認するとともにハイドロキシラジカルの生成をも証明しようとしている。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 河野 輝昭: "ラット中大脳動脈閉塞モデルにおける虚血管内白血球浸潤ーmyeloperoxidase(MPO)活性測定による研究" 脳と神経. 44. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Teruaki Kawano: "Superoxidase burst in ischemiaーreperfusion model of the rat brain" Stroke. 23. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi