研究課題/領域番号 |
03670707
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
水田 博志 熊本大学, 医学部, 助教授 (60174025)
|
研究分担者 |
久保田 健治 熊本大学, 医学部, 助手 (50205134)
|
研究期間 (年度) |
1991 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1992年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1991年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | 膝前十字靱帯 / 強制走行 / 生体力学的特性 / 電顕的観察 / 関節軟骨全層欠損 / 軟骨修復 / 線継芽細胞増殖因子 / 膝前十字靭帯 / 強制運動 / 線維芽細胞 / コラーゲン線維 / 二足白鼠 / 運動負荷 / 力学的解析 / 靭帯疲労 / 粘弾性時性 |
研究概要 |
1.過度の運動負荷が膝前十字靱帯(ACL)に与える影響 トレッドミルを用い1日30分・週6回・4週間のランニングを負荷したbipedal rat(運動群)のACLを力学的、組織的に検討した。 (1),運動群におけるACLの最大破断強度は遅い引っ張り速度(8.3×10^<-4>mm/sec)では非運動群と差はみられないが、より速い引っ張り速度(8.3mm/sec、1.0×10^3mm/sec)では非運動群に比べ有意に低下していた。運動群では非運動群に比べACLの荷重緩和が小さく、生体力学的名粘性成分の増加が認められた。 (2),運動時のACLの線維芽細胞は紡錘形で、核の切れ込み像を認め、粗面小胞体などの細胞小器官も非運動群に比べ発達していた。コラーゲン線維の直径は大小不同を認め、非運動群より優位に細い。以上の結果より運動群のACLではコラーゲン代謝が亢進しているものと考えられた。 2.basic Fibroblast Growth Factor(bFGF)の関節軟骨損傷修復過程に及ぼす影響 (1),成熟家兎の大腿骨膝蓋面に自己修復不能な5mm径の軟骨全層欠損部を作成し、bFGFを2週間関節内へ持続投与した。bFGF投与群では、2週後より未分化間葉系細胞の軟骨細胞への分化を認め、8週後には欠損部は硝子軟骨で修復された。 (2),成熟家兎の大腿骨膝蓋面に自己修復可能な3mm径の軟骨全層欠損部を作成し、bFGFに対する中和モノクローナル抗体(bFM-1)を2週間関節内へ持続投与した。bFM-1投与群では欠損部に遊走した未分化間葉系細胞の軟骨細胞への分化を認めず、硝子軟骨による欠損部の修復はみられなかった。
|