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経皮的髄核組織挿入法に関する病理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03670714
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関東海大学

研究代表者

持田 讓治  東海大学, 医学部, 講師 (50174347)

研究分担者 有馬 亨  東海大学, 医学部, 助教授 (50096195)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1991年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード経皮的髄核摘出法 / 腰部椎間板ヘルニア / 髄核組織再挿入
研究概要

本研究の目的は髄核摘出後、椎間板組織の二次的変性を抑制するために、計画されている経皮的髄核挿入法後の椎間板組織の状態を、病理学的に検討することである。方法:6週令のWistar系ラット25頭を使用。第1群ラットの5頭はコントロ-ルとし、第2群と第3群ラット各5頭は尾椎3/4椎間板の髄核部に23Gエラスタ-針を挿入し、注射器にて髄核を可及的に吸引摘出した。第4群と第5群ラット各5頭では尾椎3/4椎間板の髄核部から同様に髄核を吸引後すぐに再注入を行なった。そして第2群と第4群ラットには尾椎部の第3椎体と第5椎体の椎体中央部に0.8mmキルシュナ-鋼線を挿入し、尾椎3/4と4/5椎間板を挟み込むように自家考案の尾部固定器に固定し、負荷を与えた。以上の操作の4週後に、各ラットを屠殺し、病理標本を作成した。HE染色以外にalcianーblue染色、AFIP、safranin染色による病理組織学的検索を行なった。結果、第2群ラットの病理所見は、線椎輪の蛇行や歪と断裂が高度に認められ、線維輪内への瘢痕組織と線維性組織の侵入、及び正常線維芽細胞の減少が認められた。骨端部では軟骨細胞の増殖に伴う肥厚化がsafranin染色でよく認められた。第3群ラットでは第2群ラットと比べ骨端部に於ける軟骨組織の肥厚化が軽度であった。一方髄核摘出後再挿入を行なった群である第4群ラットは第2群ラットと比較し、また第5群ラットは第3群ラットと比較して、線維輪の断裂が少なく、軟骨組織の肥厚化が軽度であった。考察:髄核摘出後の椎間板組織の線維輪の変化と軟骨組織の肥厚化等は、髄核再挿入より軽減され、その変性の抑制に有効と思われるが、さらに電顕による検索を追加している。また、再挿入された椎間板組織に軽度の変性認められ、これが髄核摘出及び再挿入の操作上のものか、または再挿入された髄核自体による影響かを検討するため、経時的変化の検索と蛍光抗体法による検討を加える予定である。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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