研究課題/領域番号 |
03670726
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
妙中 信之 大阪大学, 医学部・附属病院・集中治療部, 講師 (10127243)
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研究分担者 |
今中 秀光 大阪大学, 医学部・附属病院集中治療部, 助手 (00193673)
佐々木 繁太 大阪大学, 医学部・附属病院集中治療部, 助手 (50205845)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 高頻度オシレーション換気 / 機能的残気量 / 洗い出し法 / アルゴン / モデル肺 / 先天性横隔膜ヘルニア / 高頻度オシレ-ション換気 / ボホダレックヘルニア / 新生児 / 呼吸不全 |
研究概要 |
高頻度オシレーション換気(HFOV)を施行されている新生児の機能的残気量(FRC)を、HFOVを施行したまま測定できるシステムを開発し、次に実際の症例で経時的にFRCを測定、肺病変の改善の程度を定量的に評価した。 (1)FRC測定法の開発:アルゴン洗い出し法を応用し、HFOVを中断せずにFRC絶対値を測定する方法を開発した。呼吸器回路の終末と、サンプリング点との間にLow pass filterを置くことによって、その後方のガスの揺れを減衰させた後、ガス流速およびアルゴン濃度を測定するようにした。HFOV定常流としてまず10%アルゴンガス+90%酸素混合ガスを流し、電磁弁により定常流を純酸素に切り替えた。これと同時にマイクロコンピューターがガス流速とアルゴン濃度の積の積分を行い、これから人工呼吸器死腔量と患者FRCの合計値(Aml)を求めた。予め呼吸器回路のTアダプターを閉塞し人工呼吸器死腔量(Bml)を測定しておけば、この2つの差(A-B)から患者のFRCを求めることができた。モデル肺を用いて本測定法の精度を検討したところ、モデル肺の実際のFRC(X)と測定で求めたFRC(Y)との間には、Y=0.9996×-0.288(P<0.001)と良好な相関関係が認められた。 (2)臨床例でのFRC測定:次にわれわれの施設に収容された先天性横隔膜ヘルニア術後の新生児を対象として、12時間毎にHFOV換気中のFRCを測定した。重篤な低酸素血症を呈する患児においても安全にFRCを測定できた。胸部レ線、動脈血液ガスの経過の良い症例ではFRCが順調に増加していくのが認められ、肺の拡張ならびに肺合併症発生を、肺容量の面から定量的に評価することができた。
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