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腎癌における塩基性線維芽細胞増殖因子(6FGF)の発現機序の解明とその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 03670741
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 泌尿器科学
研究機関北海道大学

研究代表者

野々村 克也  北海道大学, 医学部, 助教授 (60113750)

研究分担者 関 利盛  北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (70196947)
富樫 正樹  北海道大学, 医学部, 助教授 (50041843)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1992年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード腎細胞癌 / 塩基性線維芽細胞増殖因子(6FGF) / von Hippel-Lindou(VHL)病 / コラゲナーゼ活性 / 塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF) / von Hippel-Lindau(VHL)病 / 細胞外コラ-ゲンマトリクス / 組織内コラ-ゲナ-ゼ活性
研究概要

腎細胞癌が血管豊富な腫瘍であること、高率に腎細胞癌の合併を見るvon Hippel-Lindou(VHL)病では小脳血管芽腫や網膜芽腫を起こす遺伝性疾患であることから、腎細胞癌の発生には血管新生・増殖と密接な関係があることが予想された。血管新生には血管内友細胞の増殖が不可欠であり、さらにこの細胞のturuover時間が数ケ月〜数年と非常に長いことに鑑み、その急激な増殖をもたらすためには塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)が必須であるとの論理に至った。散発性腎細胞癌組織(n=10)およびVHL病に合併した腎細胞癌組織(n=2)につき、癌組織部分と非癌組織部分とで、bFGFにつき比較検討した。
散発性腎細胞癌組織の癌組織部分と非癌組織部分のbFGFは各々98.2±38.68と143.2±31.16(mean±SD)fmol/mg-Droteinで有意に非癌組織部分で高値を示し、かつ同一腎での比較においては10例全例で非癌組織部分の方が高値という結果であった。一方、VHL病2例においては癌組織部分:非癌組織部分がそれぞれ137:82,632:44と逆に癌組織部分の方が明らかに高値を示した。
bFGFは一般に同胞外マトリックスに存在しているとされ、癌・非癌部分を問わず産生されるコラゲナーゼによるマトリックスの溶解によってbFGFが左右される可能性につき検討した。コラーゲン技術研修会による「コラゲノキットCLN-100」により、腎組織のコナゲナーゼ活性を測定したところ、いずれもその活性は極めて低く、その関与は否定的であった。
以上より、少なくともVHL病に合併する腎癌では血管内皮細胞の増殖を促すbFGFの活性が高まっており、発癌・増殖に何らかの関与をしていることが考えられた。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2021-12-20  

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