研究課題/領域番号 |
03670786
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
足高 善彦 神戸大学, 医学部, 助教授 (10030959)
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研究分担者 |
大谷 徹郎 神戸大学, 医学部・附属病院, 助手 (50203823)
丸尾 猛 神戸大学, 医学部, 講師 (60135811)
望月 眞人 神戸大学, 医学部, 教授 (80030922)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | cytotroblast / EGF / Thyroid Hormone / EGF受容体 / placeuta |
研究概要 |
1.妊娠末期C細胞と、これを培養した融合細胞(S細胞)について免疫電顕学的検索を行なった結果、C細胞の粗面小胞に抗EGF抗体反応物が、そしてS細胞膜に抗EGF受容体抗体反応物が観察され、さらにS細胞の微絨毛と粗面小胞体に抗hCG抗体反応物を認め、C細胞が形態的にも機能的にもS細胞に変化した事、C細胞で産生されるEGFが受容体の発現したS細胞で作用するparacrine/autocrine分泌機構の存在が予期できた。 2.妊娠末期絨毛由来C細胞培養系システムが妊娠初期絨毛についても当てはめて、妊娠初期C細胞を摂取することができた。妊娠初期C細胞は末期のそれと異なり、容易に細胞同士が融合してS細胞に移行することは無く、分裂・増殖能の強い妊娠初期C細胞は末期のそれと異なって、機能の分化したS細胞へ移行し難い事が判明した。そこ ^<35>Sーcystine添加メディウムでC細胞を12時間培養し、メディウム中に分泌されるECGを抗EGF抗体と反応後、反応物をIgG Sorbに吸着させ、吸着物をSDS PAGE法で分析した所、fluorography所見ではcold EGF添加で消失する50Kdと7Kdの2componentが確認された。以上の成績よりC細胞でEGF様物質が産生されていることが初めて証明された。 3.C細胞とS細胞よりmーRNAを抽出し、これを用いて ^<35>SーcystineによるとEGFとEGF受容体蛋白のtranslationを試みたが、それらの発現は極めて微量であった。 4.fetal calf serum非添加の培養系であっても、T_3(10^<-8>M)添加によりfetal calf serum添加と同程度にC細胞からS細胞への移行が形態的、機能的に確認され、T_3は標的細胞であるC細胞に作用してS細胞への機能分化を誘導する事が判明した。
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