研究課題/領域番号 |
03670813
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
鮫島 靖浩 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (50206009)
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研究分担者 |
猪川 勉 熊本大学, 医学部, 助教授 (20151251)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1993年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1992年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1991年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | IL-2 / CTL / LAK / 養子免疫療法 / 電子顕微鏡 / 細胞障害性Tリンパ球 / 特異的免疫療法 / ILー2 |
研究概要 |
我々は、末梢血リンパ球と癌細胞とを混合培養し、さらにインターロイキン2(IL-2)で活性化して自己癌に対するキラー細胞を誘導し、それを癌患者に戻すことにより強い癌縮小効果を得たことを報告してきた。この癌細胞攻撃に働くキラー細胞は、主に細胞障害性Tリンパ球(CTL)と考えられ、混合培養せずに、IL-2だけで培養したLAK細胞とは異なり自己癌に対する選択性が強いことがわかっている。しかし、CTLの形態や、癌細胞との相互反応における形態変化については充分観察されておらず、これらの検討を目的とした。 頭頚部癌患者のリンパ球を自己または同種の癌細胞と混合培養し、IL-2にて増殖させ、その癌細胞傷害活性、表面マーカー、形態の変化を経時的に観察した。細胞傷害活性は培養時間とともに増強し、表面にIL-2のレセプターの発現がみられた。形態的には、10μ程の比較的小型で均一な細胞で、表面に微絨毛を有し、細胞質内顆粒が見られた。これらは、大型で長い微絨毛と豊富な細胞質内顆粒を持つLAK細胞とは明らかに異なる形態を示しており、CTL、又は、CTLの前駆細胞と考えられた。 次に、これらのキラー細胞を舌癌患者に栄養血管である舌動脈を介して注入後、組織を採取し、電子顕微鏡で組織学的観察を行なった。癌巣の周辺部には強いリンパ球の浸潤があり、癌巣の基底膜をリンパ球が通過していく像が観察され、癌巣の内部にも多数浸潤しているのが観察された。これらのリンパ球は小リンパ球が主体であり、顆粒はあまりみられなかったが、微絨毛の発達と核の切れ込みなどCTLと類似の所見が見られた。また、リンパ球と接した癌細胞の一部には空胞を有するものもみられた。細胞表面マーカーの検索では、CD8陽性T細胞、CD4陽性T細胞ともに癌巣周囲に強く浸潤していた。
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