研究課題/領域番号 |
03670862
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
林 治秀 東北大学, 歯学部, 教授 (90107293)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | Substance P / サブスタンス P / 三叉神経感覚核 / C線維 / 痛覚 / SP / 侵害入力 |
研究概要 |
Substance P(SP)はC侵害受容線維中枢終末から放出され脊髄後角第I層及び第II層において侵害情報の伝達または調節、あるいはその両者をおこなっていると考えられている。一方、抗神経ペプタイド血清はその高い結合特異性ゆえに神経伝達、調節機序の解明の一手段として注目されており、脳切片法、行動実験などにおいてその生理学的効果が調べられているが、麻酔下動物の神経活動に与える影響に関しては報告がない。そこで我々は抗SP血清投与後における脊髄後角侵害受容ニュ-ロンの末梢刺激応答の変化を調べた。 方法:ラットをネンブタ-ル麻酔した後、脊椎を固定、腰髄を露出しタングステン微小電極を後角内に刺入した。末梢電気刺激(強度:3〜5mA、頻度:0.6Hz)及び自然刺激にたいする神経応答を細胞外記録し侵害受容ニュ-ロンの同定を行った。同定の後、ウサギ抗SP血清5〜10μlをマイクロシリンジにて腰髄背側面に投与し、その後30〜90分間、神経活動の変化を観察した。 結果と考察:同定された侵害受容ニュ-ロン(広作動域、時異的侵害受容ニュ-ロン)のなかには末梢電気刺激に対して、短潜時のスパイク発射に加え長潜時(100〜250ms)でスパイク発射を示すニュ-ロンが見いだされた。抗血清投与後、短潜時発射は変化しなかったが、一部のニュ-ロンの長潜時発射は投与後、20〜30分で減少または消失した。長潜時発射の少なくとも一部は、その潜時の長さ、潜時の安定性、及びニュ-ロンの局在が後角浅層であることからC侵害受容線維からの入力によるものと考えられた。 以上のことは抗血清がSPと特異的に結合することによりC線維入力のみが抑制された可能性を示唆するものである。
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