研究課題/領域番号 |
03670864
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
森田 育男 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (60100129)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 破骨細胞 / 骨芽細胞 / 接着分子 / stromal細胞 / stem細胞 / 骨代謝 / cyclic AMP / prostaglandin E_2 |
研究概要 |
昨年度までに破骨細胞形成を強く支持するstromal細胞(TMS-12,TMS-14)のクローン化に成功したのでこの細胞を用いて、破骨細胞形成の機序の解明を試みた。その結果、1)破骨細胞形成には、stromal細胞内のcAMPレベルの上昇が必須である。2)このcAMPレベルの上昇はA-キナーゼの活性化を引き起こし、破骨細胞形成が促進される。3)stromal細胞および骨芽細胞からは破骨細胞形成を促進する因子と抑制する因子の両方が産生されており、この両者の絶対量の差により破骨細胞形成を支持するか抑制するかが決定される。4)破骨細胞形成促進因子は、複数であり、従来から言われているmCSFばかりでなく、非常に不安定な因子や特殊な接着分子の発現が必要である。5)この破骨細胞形成に関わる接着はstromal細胞上のICAM-1とstem細胞上のLFA-1(CD11a/CD18)を介する接着および、stem細胞上のICAM-1とLFA-1を介する接着が重要である。6)しかし、これらの接着分子の抗体を用いた場合でも、破骨細胞形成は薬50%しか抑制されないことより、それ以外の接着分子がは骨細胞形成に関与する可能性がある。7)破骨細胞形成抑制因子は、分子量100000以上のタンパク質で、熱に安定な物質である。8)この物質はある種の骨吸収抑制剤によりその産生が誘導される。 以上の結果が本年度得られたものであり、現在、破骨細胞形成促進因子および、抑制因子に関し、遺伝子的にもその同定および、産生機序の解明を行っている。
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