研究課題/領域番号 |
03670876
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
早川 光央 日本大学, 松戸歯科部, 専任講師 (10112955)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | Wolinella recta / gene cloning / recombinant antigen / Periodontal disease / Western blotting |
研究概要 |
Wollinella recta(W.recta)ATCC33238の染色体DNAをphage vector GEMー11に組み換えたgene libraryから、免疫学的にW.rectaに特異的なcloneを選んで実験を行い、次の成果が得られた。 1.40kDa〜150kDaの5種の抗原性タンパク質を産生するphage cloneより、DNAを抽出・精製し、plasmid vector pACYCに組み込んだsubcloneを得ることに成功した。 2.得られたsubcloneはいずれも大腸菌内でよく遺伝子発現が行われ、効率良く抗原たんぱく質を産生したので、それぞれ大量培養を行いrecombinantタンパク質を精製した。 3.recombinantタンパク質の精製標品を用いて次の実験成績が得られた。 1)精製標品をラビットに免疫し、それぞれに対する抗血清を作製した。これらの抗血清を用いた交叉反応の実験から抗原特異性および菌特異性が確認された。 2)精製標品を抗原として、Western blot法によるヒト血清との反応性を検討したところ幼児および成人健常者では反応せず、歯肉炎患者の血清ではさまざまな度合いで反応したことから、歯周病の血清学的診断に有用であることが示唆された。 3)精製標品をprotein sequencerにて分析し、それぞれのN末端一次構造の推定を行ったところ、それぞれ特異的なアミノ酸配列であった。 4)SDSーPAGEによる可溶化膜タンパク質の分離精製が可能になったことからW.rectaの膜タンパク質とrecombinantタンパク質の相同性を免疫学的およびアミノ酸配列の推定両面から検討中である。 4.recombinantタンパク質の推定N末端一次構造の決定とDNA診断用probe作製のためのDNAシ-クエンス解析は現在進行中である。
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