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象牙質知覚過敏症における象牙細管の石灰化を阻害する物質の同定とその局在

研究課題

研究課題/領域番号 03670894
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

吉山 昌宏  徳島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10201071)

研究分担者 野杁 由一郎  徳島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (50218286)
尾崎 和美  徳島大学, 歯学部, 助手 (90214121)
恵比須 繁之  徳島大学, 歯学部, 教授 (50116000)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード象牙質知覚過敏症 / 象牙細管 / 石灰化阻害因子 / 象牙芽細胞突起 / 非コラ-ゲン性蛋白質
研究概要

象牙質知覚過敏症の発症機構を解明することを目的として、象牙質生検法を用いて知覚過敏部および非知覚過敏部より得られた象牙質試料を微細形態学的ならびに生化学的に検討し、象牙細管石灰化阻害因子に関する以下のような知見を得た。
1.知覚過敏歯より得られた生検試料を塩酸コラゲナ-ゼ消化し走査型電顕(SEM)にて観察した結果、知覚過敏部では最表層部の管間象牙質が除去され多数の突起様構造物が突出していた。これに対して、非知覚過敏部では突起様構造物はほとんど認められなかった。したがって、知覚過敏部では最表層部の直下まで象牙芽細胞突起に類似した突起様構造物が突出していることが示唆された。
2.知覚過敏部より得られた生検試料を塩酸脱灰処理し、遠心分離により得られた酸可溶性画分を濃縮しEDTA処理した後、SDSーポリアクリルアミドゲル電気泳動法(SDSーPAGE)により解析した結果、分子量40K〜67Kの数種の非コラ-ゲン性蛋白質が検出された。
3.上記試料を塩酸コラゲナ-ゼ消化した後、抗チュブリンモノクロナル抗体と反応させ、金コロイド標識二次抗体で免疫染色し、透過型電顕(TEM)にて観察した結果、金コロイド粒子の沈着が象牙細管内腔の構造物に観察された。
以上の知見から、突起様構造物または当該構造物に局在する非コラ-ゲン性蛋白質が象牙細管石灰化阻害因子として重要な役割を果していることが示唆された。
現在、この構造物の性状および局在について詳細な検討を行うとともに、同構造物に局在する非コラ-ゲン性蛋白質の詳細についても免疫組織学的な検索を進めている。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Masahiro Yoshiyama: "Relationship between process‐like etructures and hypersensitivity in human radicular dentin." J Dent Res.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Masahiro Yoshiyama: "Morphological characterization of hypersensitive human radicular dentin and the effect of a lightcuring resin liner on tubule occlusion." Proc Finn Dent Soc. 88. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 吉山 昌宏: "審美性を考慮した歯頚部知覚過敏症の治療法" 歯科ジャ-ナル. 34. 223-229 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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