研究課題/領域番号 |
03670906
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
福田 光男 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (40156790)
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研究分担者 |
吉成 伸夫 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (20231699)
天埜 克彦 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (90231117)
大脇 薫 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (20221137)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1992年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 抗生物質 / 局所環境 / pH / 〓 / ポケット内pH / 細菌叢 / 連続嫌気培養 / 歯周病原細菌 |
研究概要 |
ポケット内の細菌やポケット内に局所投与した薬剤が、ポケット内の局所環境に影響を与えるとともにポケット内の環境因子からも影響を受けることが想像される。そこで、ポケット内の環境因子としてpHに注目し、初診の患者のポケット内のpHを測定した。その結果、同じ初診時のポケットであってもpHの値は、pH6.23から8.68(平均7.66)と大きなばらつきを示した。また、pHの値はポケットの深さや炎症の程度とは相関が認められなかった。そこで、ポケット内pHと、ポケット内細菌叢を検索した。その結果、pHの低いポケット内からはStreptococcus,Actinomycesが多く分離され、特にA.viscosusの比率が高かった。これに対し、pHの高いポケットからは、P.gingivalis,F.nucleatumが多く検出された。さらにS.milleri,P.gingivalis,A.viscosusの3菌種を用いて培地pHを変え連続嫌気培養を行った。その結果、S.milleriは、P.gingivalis,A.viscosusに対して拮抗的に増殖することが分かった。ラットを用いた組織内培養においては、P.gingivalisは組織液をアルカリへ変動させ、A.viscosusは酸性へ変動させた。一方、薬剤感受性とpHの関係を調べたところ、テトラサイクリンでは培地pHの影響を受けやすいのに対し、ミノサイクリン、ドキシサイクリンでは、テトラサイクリンほど影響を受けなかった。リンコマイシン系についてみると、クリンダマイシンの方がリンコマイシンより歯周病原菌に対して有効であった。
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