• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

上顎全部床義歯平衡側臼歯部の動揺と咬合接触に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03670917
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

羽田 勝  徳島大学, 歯学部, 助教授 (00116849)

研究分担者 永尾 寛  徳島大学, 歯学部附属病院, 助手 (30227988)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード上顎全部床義歯 / 義歯の3次元的動揺 / 吠合接触 / 咀嚼運動 / 両側性平衡咬合 / 片側性平衡咬合 / 作業側接触 / 平衡側接触 / 咬合接触 / 咬合接触検出装置 / 義歯動揺量 / 咬合様式 / 義歯推進現象 / 全面均衡咬合 / リンガライズド・オクル-ジョン
研究概要

空口時の両側性平衡咬合と食塊介在時の片側性平衡咬合に関与する因子を変化させたときの上顎全部床義歯の動揺と臼歯部人工歯の咬合接触を平衡側に注目して観察した.
空口時の両側性平衡咬合に咬合様式の違いが及ぼす影響を検討したところ,咬合面形態の違いが前方推進現象に影響を与え,咬合小面同志で上下人工歯が接触する全面均衡咬合よりも,上顎舌側機能咬頭が下顎中心窩に点状接触する舌側化咬合を両側性平衡咬合が得られるように改変したものの安定性がより高いことが明らかになった.
食塊介在時の片側性平衡咬合に作業側の因子である人工歯の排列位置が及ぼす影響を検討したところ,人工歯排位置の頬舌的な僅かな違いよりも,咬合面形態の違いによって咀嚼時に必要とされる咬合力の大小のほうがより影響の大きいことが明らかになった.同じく平衡側の因子である平衡側義歯床翼の辺縁封鎖を障害したところ,平衡側義歯床の持続的な浮き上がりや断続的な脱離現象が発生し,正常な咀嚼運動の継続が困難であった.咀嚼時の片側性平衡咬合の成立にとって,平衡側義歯床の辺縁封鎖が極めて重要な因子であることが明らかになった.
咀嚼時の義歯の動揺と人工歯の咬合接触を同時に観察したところ,咀嚼初期には平衡側の咬合接触が作業側の接触に先行してみられ,さらに平衡側の接触回数は作業側の回数よりも多かった.これは,作業側には食塊が介在して咬合接触が障害されるが,平衡側は上顎義歯の脱離あるいは下顎義歯の浮上によって咬合接触が容易に発生するためである.
一方,咀嚼後期には平衡側と作業側の咬合接触状態に差がみられなくなり,規則的な接触を示した.これは,食塊が粉砕されて小さくなり,タッピング運動と近似した状態になるために,義歯床両側の変位量の差が減少すると共に,食塊による咬合接触の障害がなくなるためである.

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 大石 旭,羽田 勝,松本 直之: "上顎全体部床義歯の動揺と関連因子の研究 第1報各部床翼の長さが咬みしめ時の動揺に及ぼす影響" 日本補綴歯科学会誌. 36. 136-148 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 河野 文昭,浅岡 憲三,永尾 寛,多田 望,松本 直之: "粘弾性解析による義歯床下組織の応力分布 第1報人工歯の排列位置が義歯床下組織の応力分布に及ぼす影響" 日本補綴歯科学会誌. 36. 1186-1192 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Akira Ooishi,Masaru Hada and Naoyuki Matsumoto: "Studies on the Movements of Maxillary Complete Dentures and Related Factors Part1. Influences of the Flange Length on Denture Movements during Clenching" J Jpn Prosthodont Soc. 36. 136-148 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Fumiaki Kawano,Kenzo Asaoka,Kan Nagao,Nozomu Tada and Naoyuki Matsumoto: "Studies on Soft Denture Liner by using Viscoelastic Analysis Part 1. Effect of Soft Denture Liner on Stress Distribution in Supporting Structures" J Jpn Prosthodont Soc. 36. 1305-1311 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 大石 旭,羽田 勝,松本 直之: "上顎全部床義歯の動揺と関連因子の研究 第1報 各部床翼の長さが咬みしめ時の動揺に及ぼす影響" 日本補綴歯科学会誌. 36. 136-148 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 河野 文昭,浅岡 憲三,永尾 寛,多田 望,松本 直之: "粘弾性解析による義歯床下組織の応力分布 第1報 人工歯の排列位置が義歯床下組織の応力分布に及ぼす影響" 日本補綴歯科学会誌. 36. 1186-1192 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 大石 旭,羽田 勝,松本 直之: "上顎全部床義歯の動揺に関する研究 第4報 床翼と各種因子の相互関係について" 日本補綴歯科学会雑誌. 35. 32-32 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 大石 旭,羽田 勝,松本 直之: "上顎全部床義歯の動揺と関連因子の研究 第1報 各部床翼の長さが咬みしめ時の動揺に及ぼす影響" 日本補綴歯科学会雑誌. 36. 136-148 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi