研究課題/領域番号 |
03670923
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 松本歯科大学 (1993) 昭和大学 (1991-1992) |
研究代表者 |
五十嵐 順正 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (20107303)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 下顎「支持域」 / 遊離端欠損 / 支台歯と義歯床の連結 / 支台装置の連結強度 / 咬合採得 / 即時遊離端義歯 / 支台装置 / 連結強度 / 8020運動 / 欠損歯列の補綴 / 遊離端義歯 / 即時義歯 / 下顎位の変化 / 咬合支持 / 下顎支持域 / 咬合採得法 / 顎粘膜負担 / 歯(牙)負担 |
研究概要 |
欠損歯列者の補綴処置においてはその第一要件として下顎位が正しく回復されることが必須である。中でも咬頭嵌合位の的確な回復を如何に図るかは補綴学に課せられた大きな問題のひとつである。本研究においては一連の下顎「支持域」の回復に関する研究のなかで次の事象を明らかとすることが出来た。 1)遊離端義歯における咬合力の配分について支台歯と欠損部顎堤の支持の役割を明確とした。遊離端義歯の支台装置に支台歯と義歯床間の連結強度に差違のあるものを適用すると、連結強度の大きな支台装置では有床部下の顎堤の負担割合は20%程度であった。連結強度が小さなばあいにこれは70〜80%と増加し、同時に咬合接触の回復もその的確性が失われて来ることが示された。 2)遊離端欠損患者における上下顎間関係の規定(咬合採得)に際しては咬合床を用いるが、これの適用につき、咬合のさせ方は極力小さな力で咬合させるのが下顎位の再現という点から示された。 3)即時遊離端義歯の役割として下顎位の保持が極めて重要であることが示された。 4)咬合接触の消失による下顎位の変化は経時的にはほぼ2週間程度で出現し、第2小臼歯まで残存すると変化しないグループ、第1大臼歯まで残存しないと変化するグループの少なくとも2つが存在することが示された。 5)1)で示された遊離端義歯を臨床において広く国民医療の観点から普及させるため合理化した支台装置を発表した。
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