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口腔粘膜疾患の病態解析に関する研究ー特にアラキドン酸代謝産物の比較検討ー

研究課題

研究課題/領域番号 03670933
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 外科・放射線系歯学
研究機関弘前大学

研究代表者

田中 純一  弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (90197434)

研究期間 (年度) 1991 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード口腔粘膜疾患 / アラキドン酸代謝産物 / プロスタグランジン / インタ-ロイキン
研究概要

1.口腔粘膜病変組織のアラキドン酸代謝産物の測定
口腔粘膜病変組織のアラキドン酸代謝産物の測定は歯周病症例と口腔癌症例を対象として行った。
歯周疾患:歯周疾患症例の歯肉では正常歯肉に比較しリポキシゲナ-ゼ系でLTC_4、D_4、E_4、B_4が高値を示し、また5ーHETEでも同様の傾向が認められた。LTは歯肉の炎症度との関連が認められ、炎症度が軽度から中等度の症例の歯肉に比較し、炎症度が高度の歯肉ではLTC4(365ng/g)、LTD4(399ng/g)が著しい高値を示し局所の炎症反応への関与が示唆された。シクロオキシゲナ-ゼ系ではPGD_2、TXB_2、PGE_2が炎症が高度の症例で特に高い値を示し、歯周組織の破壊と歯槽骨の吸収に関与している可能性が示唆された。
口腔癌:口腔癌症例の腫瘍組織の分析では、正常組織に比較しリポキシゲナ-ゼ系でLTD4(31.7ng/g)、LTB4(31.8ng/g)、12ーHETE(820.0ng/g)が高値を示し、一方シクロオキシゲナ-ゼ系では、特に6ーketo PGF1α(178.5ng/g)、TXB2(146.2ng/g)、PGE2(51.3ng/g)が高値を示した。
2.口腔粘膜病変組織のILー1測定
歯周疾患:炎症症状の強い辺縁性歯周炎の歯肉では平均60.7ng/gであり、炎症症状の弱い歯肉の19.0ng/gに比較し有意に高値であった。
口腔癌:口腔癌症例では腫瘍組織と腫瘍が骨に近接している腫瘍隣接骨の分析を行い、腫瘍隣接骨では平均1.60ng/g、正常骨では1.38ng/gであり、腫瘍の浸潤した骨で高値を示す傾向が認められ、腫瘍の骨浸潤、骨吸収への関与が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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