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口腔癌における組織学的予後因子としての核小体形成体好銀性蛋白(AgNORs)

研究課題

研究課題/領域番号 03670950
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 外科・放射線系歯学
研究機関長崎大学

研究代表者

佐野 和生  長崎大学, 歯学部, 講師 (20145270)

研究分担者 高橋 弘  長崎大学, 歯学部, 助教授 (20124597)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード核小体形成体 / 培養腫瘍細胞 / 温熱療法 / 抗腫瘍効果 / PCNA / BrdU / NOR / 予後
研究概要

AgNORs(NOR)について以下の検討を加えた。第一に、温熱療法が培養腫瘍細胞(Raji細胞)の増殖能に及ぼす効果を判定する指標としてNORに着目し、Kiー67およびBrdUの標識率と比較検討した。加温処理群は43°Cと、1時間加温,対照群は37°Cに保った。処理後,24,48,72時間後に両群の生細胞数を計測し、塗沫標本を作製,NOR染色,抗Kiー67抗体を用いた免疫組織化学的染色を行った。各標本についてNOR値,Kiー67標識率を算定した。また、それぞれの時間毎にBrdUによるラベリングを行い、その後塗沫標本を作製、抗BrdU抗体を用いた免疫組織化学的染色を行った後、BrdU標識率を算定した。その結果,生細胞は加温処理群では対照群に比べ、その増加率が著明に低かった。NOR値およびBudU標識率は加温処理群では対照群に比し有意に低い値を示した。従って、NOR値は細胞の増殖能をよく反映しており、BrdU標識率と同様に悪性腫瘍の治療効果判定に際し、有用な指標になりうることが確認された。
第二に、口腔扁平上皮癌症例において2年以内に腫瘍死の転帰をとった予後不良群,5年以上腫瘍の再発,転移なく生存している予後良好群のパラフィン包埋された初診時生検標本のNOR値とProliferating Cell Nuclear Antigen(PCNA)標識率との比較検討を行った。両者の関係は、回帰直線y=4、6+0、11Xで示され、NOR値が高値を示す症例は、細胞増殖能を反映するとされるPCNA標識率も高値を示す場合が多く、NOR値,PCNA標識率はともに口腔扁平上皮癌の組織学的悪性度の有用な指標となりうることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書

研究成果

(2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 吉田 眞一,佐野 和生,井口 次夫: "NORを指標とした培養腫瘍細胞を用いた温熱効果に関する実験的研究" 日本口腔科学会雑誌.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuo Sano,Shinichi Yoshida,Ryoji Hironaka,Hidenori Ninomiya,Tsugio Inokuchi: "Histological prognostic factor in oral squamous cell carcinomaーCorrelation between PCNA labeling index and NOR value" International Journal of Oral and Maxillofacial Surgery.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-03-31   更新日: 2016-04-21  

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