研究課題/領域番号 |
03670960
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科・放射線系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
内山 健志 東京歯科大学, 口腔外科学第2講座, 講師 (40085874)
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研究分担者 |
中野 洋子 東京歯科大学, 口腔外科学第2講座, 助手 (10183518)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | X線テレビ / 画像解析 / D蓋裂 / 咽頭弁移植術 / 構音運動 / X線テレビシステム / 三次元画像解析システム / 口蓋裂患者 / 構音器官 |
研究概要 |
被験者は5歳から25歳にわたる男3名、女2名、計5名の開鼻声と異常構音の特徴的に口蓋裂言語を示し、咽頭弁移植術の適応と診断された口蓋裂患者で、対照として口腔および構音器官に異常の認められない正常成人3名を用いた。咽頭弁移植術は、すべて上茎法を用い、術後早期より系統的な言語治療を施行した。被験者を付属の歯科用治療椅子にすわらせ、ウェーマー社製セフアロスタットに頭部を固定し、東芝社製頭頚部用CアームX線テレビ撮影装置を用いて〔カ〕構音時の構音器官を撮影した。ついで日本光学工業社製三次元画像解析システムコスモゾーン2SAを用いて構音器官の運動画像解析を行ったところ次の結果を得た。なお、解析に際し、記録して画像を1/30秒の1コマごとに再生しながら高感度プリンターロール紙に描記してコピーを作製した後、それら構音器官のトレースをデジタイザを用いて行い、コンピュータに入力した。 1.本システムは子音単音における構音運動の時間的変化を一画面上に視認性がよく観察することができた。 2.術前では、舌、軟口蓋、咽頭後壁などに構音中、種々な異常が認められた。 3.術後には、破裂の先行子音構音時の舌は上方への運動が大きくなり、軟口蓋と良好に接触して正常人のそれに近似していた。 4.構音運動画像解析の所見と聴覚的な所見とにおいて関連が得られた。 5.本システムは口蓋裂患者の言語障害機序を解明しうる有用な手段と考えられた。 これら結果および方法などの詳細は、日本口蓋裂学会雑誌に投稿済みで18巻3号に掲載の予定である。
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