研究課題/領域番号 |
03670965
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科・放射線系歯学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
栗田 賢一 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (40133483)
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研究分担者 |
亀山 洋一郎 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (70113066)
前田 初彦 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (30175591)
河合 幹 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (50064788)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 顎関節 / 顎関節円板切除術 / 家兎 / 咬合 / 滑膜 / 免疫染色 |
研究概要 |
家兎を顎関節症の研究モデルとして用い、顎関節の円板切除を行ない、また臼歯を定期的に削除することにより咬合の低下が顎関節手術に及ぼす影響を調べた。第1群は対象群とし、第2群は臼歯のみ削除したもの、第3群は円板切除のみしたもの、第4群は円板切除と臼歯削除をしたもととした。なを、臼歯の歯冠削除は左右上下とも1週間ごと歯頸部まで行ない、前年度は実験期間を3カ月としたが、今年度は実験期間を6カ月とした。 第2群での下顎頭においては術後3カ月で見られなかった表層の肥厚が術後6カ月では見られた。しかし軟骨層(分化層、肥大層)での変化は見られなかった。一方、3群4群では術後3カ月に見られた表層の凹凸不整は術後6カ月では平滑となり、軟骨層も術後3カ月と比べ薄くなっていたが、両群間に差は認められなかった。下顎頭の骨梁に関したは、いずれの群でも変化は見られなかった。 下顎頭周囲組織変化観察には手術操作に直接関係のない下関節腔前方滑膜腔部の滑膜組織を対象にした。その結果、術後6カ月の滑膜に関しては1群と2群間では差はなく、3群4群では4〜5層になっており、3カ月時点と変化はなかった。 以上の所見よりまとめると、術後後3カ月では切除された円板の高径を補うように軟骨層が肥厚するが、術後6カ月になると骨の改造機転が進む。一方、咬合の低下は顎関節に変化をもたらすものの、その程度は6ケ月間で表層の肥厚化程度であり、顎関節円板切除後の短期治癒に大きな影響を与えるほどではないことが判明した。しかしながら咬合の低下はわずかながら顎関節に影響を及ぼしていることより、長期間にわたればその影響は大きいと推察された。
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