研究課題/領域番号 |
03670990
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
中川 昌子 千葉大学, 薬学部, 助教授 (40009171)
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研究分担者 |
鳥澤 保廣 千葉大学, 薬学部, 助手 (80119601)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | マンザミンA / 沖縄産海綿 / 抗腫瘍性 / 超高圧DielsーAlder反応 / ジヒドロピリジノン / アゾシノン / シロキシジエン / ピロロイソキノリン環 |
研究概要 |
Manzamine A(1)は沖縄の海綿から単離された強力な抗腫瘍作用を示すβーcarboline alkaloidである。この海洋産物の強い生物活性と特異な構造に着目し、申請者らは1つの全合成を企画し、その生物活性に関する研究を行なうこととした。本研究では重要中間体である三環性化合物(2)および四環性化合物(3)の合成を検討した。合成の重要な段階として、置換ピリジノン(4)とシロキシジエン(5)との超高圧Dielsーalder(DーA)反応を利用するpyrroloisoquinoline環(2)の合成法を確立した。さらに3の合成についても検討した。1)1、3ージ置換ジヒドロピリジノン(4)の合成;6とアミノアクリレ-ト(7a,R1=BOC,R2=Me)のMichael反応を行なったところ8が高収率で得られることがわかり8から種々の誘導体4の合成が可能となった。2)4と5の超高圧DーA反応による2の合成法の確立;超高圧DーA反応を活用して4aより三環性中間体2aの合成に成功している。3)光学活性azocine誘導体の合成;Azocine誘導体(4b)を合成しDanishefsky DieneとのDーA反応で光学活性なazocinopyrrolo isoquinolineを合成する目的でまず光学活性azocine(12)の合成を検討した。Lーserineより数行程で光学活性アルデヒド(9)を合成した。次に9をcarboxybutyltriphenylphosphonium bromideとWittig反応を行いcisーカルボン酸(10)に導いた。次に種々の反応条件を検討した結果、TFAで選択的に脱BOC化、TCFとの反応により分子内閉環がおこりazocine(11)が得られた。さらに11の脱アセトニド化、続くアセチル化によって12を得た。12と6との反応による4bの合成を検討中である。
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