• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

金属イオンの細胞膜透過機構の金属耐性変異細胞による解析

研究課題

研究課題/領域番号 03671065
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関帝京大学

研究代表者

越智 崇文  帝京大学, 薬学部, 助教授 (40129987)

研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードカドミウム耐性細胞 / 金属の細胞膜透過性
研究概要

本研究におけるカドミウム(Cd)耐性V79細胞は、細胞内グルタチオン(GSH)レベルおよびメタロチオネイン合成速度は感受性細胞と変わらず、Cdの細胞内蓄積が著しく減少していた。Cd蓄積低下の機構として、細胞外排出の促進が考えられたが、一旦細胞内に取り込まれた ^<109>Cdの細胞外への排出は数時間に渡って両細胞で観察されず、これにより耐性との関連は否定された。その他のCd蓄積低下機構として、細胞膜におけるCd透過に関わる分子の変異が考えられ、そのためのアプローチとして細胞膜のCd高親和性SH蛋白をSDS電気泳動およびSH-blotting法を用いて両細胞で比較検討した結果、耐性細胞に存在し、感受性細胞には観察されない、分子量約100Kの蛋白質バンドが検出された。この蛋白が耐性に関わるか否か明らかではないが、この蛋白をさらに二次元電気泳動で部分精製し、抗体作製をめざしている。一方、膜蛋白をSDS-電気泳動し、さらに膜に転写後、 ^<109>Cdによる結合を検討したところ、数本のCd結合性蛋白質バンドが検出された。しかし、現時点では両細胞間にCd結合能の差は観察されていない。以上の他に、昨年と同様に、Cd耐性と感受性細胞間の雑種細胞を単離し、これら雑種クローンのカドミウム感受性並びに ^<109>Cdの蓄積を検討したところ、大部分のクローンはカドミウム耐性を示した。しかし、これら雑種細胞による ^<109>Cdの蓄積は耐性および感受性両細胞の中間値を示したことから、雑種形成によりどちらか一方の形質のみが発現され、他は抑制されるというものではなく、Cdの取り込みに関して、両細胞の性質が共に発現されるものと推測された。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Takafumi Ochi: "Cadmium-resistant Chinese hamster V79 cells with decreased accumulation of cadmium" Chemico.-Biological Interactions. 78. 207-221 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 越智 崇文: "金属に対する細胞防御と金属耐性細胞" 組織培養. 17. 38-41 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takafumi Ochi: "Cadmium-resistant Chinese hamster V79 cells with decreased accumulation 3f cadmium" CHEMICO. -BIOLOGICAL INTERACTIONS. 78. 207-221 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takafumi Ochi: "Cadmium-resistant Chinese hamster V79 cells with decreased accumulation of cadmium" Chemico.-Biological Interactions. 78. 207-221 (1991)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 越智 崇文: "金属に対する細胞防御と金属耐性細胞" 組織培養. 17. 38-41 (1991)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Takafumi Ochi: "Cadmiumーresistant Chinese hamster V79 cells with decreased accumulation of cadmium" Chemico.ーBiological Interactions. 78. 207-221 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 越智 崇文: "金属に対する細胞防御と金属耐性細胞" 組織培養. 17. 38-41 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi