研究課題/領域番号 |
03671080
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医学一般
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
山田 孝 秋田大学, 医療技術短期大学部, 教授 (70158202)
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研究分担者 |
山崎 郁雄 秋田大学, 医療技術短期大学部, 講師 (80230390)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 学習障害児 / 日本版ミラー発達スクリーニグ検査 / 検査の診断的妥当性 / 学習障害児の出現率 / 感覚統合 / 日本版ミラ-発達スクリ-ニグ検査 |
研究概要 |
本研究では、JMAPがLDなどの軽度障害児の早期発見体制の整備のために役立つかどうかと本検査の予測的妥当性を検討した。秋田県保健所等での発達相談等に来所した母親等の協力を得て、日本版PRSに記入してもらい、発達の遅れ、特に言語発達の遅れ、バランスの悪さ、不器用などのLDの中核症状である幼児に、JMAPを実施することで、3歳児健診後の精検等で活用できるかどうか、同検査でのLDの疑いが高い子どもに、ITPA、WPPSI知能検査、感覚統合検査などを実施し秋田市内のLDの出現率を明らかにしようとした。同時に、長期の感覚統合療法研修を通してLD理解が進んでいる苫小牧市の早期発見体制下でのサスペクト児の出現率を比較検討した。本研究の平成5年4月新入学児のJMAPの結果、総合得点が5%タイル以下の子どもが14名中13名であった。これらの子どもは何らかの障害を持つ可能性が高いことを示したが、障害の種類については、入学後の継続した追跡研究が必要とされた。JMAPや他の神経学的検査を実施した3症例の分析から、JMAPがLDなどの軽度障害児を拾い出すこと、また各得点が著しく低い子どもや検査不能の場合には、LDよりもむしろ知能障害や自閉症などの障害を示すと考えられた。検査の予測的妥当性の検討のためには、さらに追跡検討が必要とされた。また、PRSは年少幼児では困難で、早期発見のためには年少児用の質問紙の必要性が示された。また、苫小牧市の18カ月健診と秋田県保健所の3歳児健診の結果を比較から、苫小牧市の方が約2倍以上の障害児サスペクトを拾い出しており、同市職員のLDの理解が障害児スクリーニング比率を高めたと思われた。健診にあたる医師や保健婦などの専門職員にLDの理解を促すことがLDの早期発見体制を整える最善の方法であると思われる。
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