研究課題/領域番号 |
03671092
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高橋 俊博 東北大学, サイクロトロン・チジオアイソトープセンター・核薬学研究部, 助手 (70143039)
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研究分担者 |
岩田 錬 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター・核薬学研究部, 助手 (60143038)
井戸 達雄 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター・核薬学研究部, 教授 (80134063)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ^<18>F標識分枝脂肪酸 / 心筋集積性 / 遊離脂肪酸 / β酸化 / 心筋イメ-ジング |
研究概要 |
^<18>F^ーとBrとの求核置換反応により ^<18>F標識分枝脂肪酸(奇数位にメチル基を導入することによりβ酸化を抑えるようにドラッグデザインされた脂肪酸)として17ー[ ^<18>F]Fluoroー3ーmethylheptadecanoic Acid(3ーMFHA)及び17ー[ ^<18>F]Fluoroー5ーmethylheptadecanoic Acid(5ーMFHA)をまた ^<18>F標識直鎖脂肪酸(コントロ-ル化合物)として16ー[ ^<18>F]Fluoropalmitic Acidをそれぞれ放射化学的収率36ー58%,33ー50%,64ー73%で合成した。 正常ラットにおける体内分布を検討した結果これら ^<18>F標識脂肪酸は肝臓、心臓、腎臓、肺に高い集積性を示した。心筋集積性に関して直鎖脂肪酸(FPA)は時間とともに心筋から急速にクリアランスされるのに対し分枝脂肪酸(3ーMFHA及び5ーMFHA)ではその集積性が保持された。また3ーMFHAの心筋への初期取り込みはFPA及び5ーMFHAに比べて低くこれは3位メチル基による立体障害による取り込み低下と考えられた。次に心筋での代謝物を検討した結果いずれの化合物も15min後では主にトリグリセリドの化学形で存在することがわかった。また15min後の遊離脂肪酸/トリグリセリド比をとるとFPA:0.11,3ーMFHA:0.04,5ーMFHA:0.13となり5ーメチル分枝脂肪酸は直鎖脂肪酸と同様より遊離脂肪酸の形で存在し得ることが明らかになりβ酸化を評価する薬剤として有利であることが示唆された。以上の結果より奇数位へのメチル基の導入及びメチル基ーカルボキシル基間のメチレン鎖の延長によりその心筋集積性が保持できるとともに心筋の初期取り込みを高いレベルで保持でき且つβ酸化を評価するのに有用な脂肪酸をドラッグデザインできることが示唆された。 更に合成した3種の ^<18>F標識薬剤のうち最も有用と考えられる5ーMFHAを用いてPETによる犬の心筋イメ-ジングを検討した結果投与後6ー30minに良好な心筋画像が得られた。
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