研究課題/領域番号 |
03671124
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
小山 眞理子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教授 (50178399)
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研究分担者 |
近藤 潤子 前聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (00054578)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 看護基礎教育 / 卒業生の特性 / 能力 / 大学 / 短期大学 / 看護学校 / デルファイ法 |
研究概要 |
本研究の目的は、看護教育への指針を得るために、看護の基礎教育機関である大学、短期大学、看護学校のそれぞれの課程の卒業生にどのような特性(能力)を期待されるかについて、看護教育の専門家と看護実践の専門家の意見を明らかにすることである。平成3年度は、研究に関連のある情報の収集(文献検討を含む)と研究方法の具体化、および質問紙の作成に焦点をあてた。平成4年度は、第一次調査として、看護学校、短期大学、大学の経験5年以上の教員と経験10年以上の看護婦を対象に各々の教育課程の卒業生が身につけている能力のうち重要と思われるものから優先順位の高いものについて自由記載による質問紙調査を行い、帰納的に22の能力特性カテゴリーに分類した。平成5年度は前年度の調査結果に基づき、134項目の5段階ライカートスケールによる能力の重要生に関する認識質問紙を作成した。前年度と同じ対象者に、郵送法でデータ収集を行い、分析した。その結果、3課程とも能力の種類は類似している。また、どの課程においても各々の教員間には期待する能力のレベルのばらつきが大きかった。大学と短期大学では、「自己学習能力」「対象理解」「知識」などの修得が最も重要視され、看護専門学校では「知識」や「技術」が特に重視されていたが、その他の能力は3課程とも同様に重要であると認識されていた。教員の認識が教育目標や教育内容の決定に強く影響することを考えると、今日の看護基礎教育は3つの異なる課程で一般教育を除く看護専門科目に関しては類似した教育が実施されている可能性が大きいことが推察される。看護基礎教育が大学化されつつある今日、看護専門学校や短期大学から大学への編入学のシステムを可能にし、かつ有効な学びの積み上げにするために、教育課程別に卒業時の能力レベルを明確にする必要性が示唆された。
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