研究課題/領域番号 |
03671132
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山下 直秀 東京大学, 医学部(分), 講師 (90174680)
|
研究分担者 |
田中 祐司 東京大学, 医学部・第4内科, 助手
|
研究期間 (年度) |
1991 – 1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1991年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | ソアトスタチン / 成長ホルモン / カリウムチャネル / ソマトスタチン / GTP結合蛋白 / アンチカップロン / GH細胞 / 細胞内Ca^<2+> / perforated whole cell clamp |
研究概要 |
ソアトスタチン(SRIF)により制御されるカリウムチャネルと、GTP結合蛋白(G蛋白)との関連を調べるため、末端肥大症患者より得られたヒト成長ホルモン(GH)産生下垂体腫瘍細胞を用いて実験を行った。具体的にはパッチクランプ法の変法であるホールセルクランプ法を用いて、膜電流、膜電位の測定を行った。これまでにSRIFが細胞膜内向き整流カリウムチャネルを活性化して膜の過分極反応をおこすこと、百日咳毒素の前処理によりこの反応が消失すること、細胞内GTPγSの投与によりSRIFの存在なしにカリウムチャネルが活性化されることを明らかにしてきた。本年度の研究では、これに関与しているG蛋白のサブタイプを同定することを目的とした。当初G蛋白のサブタイプを、インサイドアウトパッチで投与して、関与するG蛋白のサブタイプを決定する予定であったが、より効率よく、また特異的にサブタイプを決められるアンチカップロンを用いる実験に変更した。アンチカップロンはG蛋白のサブタイプに特異的に結合し、レセプターからのシグナルを遮断する合成ペプチドである。このG蛋白サブタイプ特異的なアンチカップロンを、ホールセルクランプ下でパッチ電極より投与し、SRIFの反応がどの様に変化するかを検索した。その結果、アンチカップロンGi_2を投与した時にのみ、SRIFによるカリウムチャネルの活性化が抑制され、アンチカップロンGi_1 Gi_3Gi_0等の他のものでは抑制がおこらなかった。以上の事実より、SRIFレセプターはGi_2蛋白を介して内向き整流カリウムチャネルとカップルしていると 結論された。
|