研究課題/領域番号 |
03671141
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
市川 和夫 信州大学, 医学部・附属病院老年科, 講師 (40159835)
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研究分担者 |
橋爪 潔志 信州大学, 医学部・附属病院老年科, 教授 (60092889)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1991年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 甲状腺ホルモン / ペルオキシゾーム / T3 reponsive element / 細胞内T3輸送 / 細胞周期 / 核T3受容体 / 細胞増殖 / dRLh-84 / T3 responsive element / 細胞内T_3輸送 / 核T_3受容体 / 糖尿病 / リンゴ酸酵素 / 細胞核甲状腺ホルモン受容体 / 細胞質T3結合蛋白質 / 大腸菌発現ベクター / Non thyroidal illness / malic enzyme / 細胞格甲状腺ホルモン受容体 / インスリン / 大腸菌発現ベクタ- |
研究概要 |
1)ラット肝細胞の甲状腺ホルモン応答性t蛋白(ペルオキシゾームのbifunctional enzyme)が、ラットの甲状腺摘除後に蛋白量とmRNA量が増加し(Biochem Biophys Res Commun 185:211,1992)、少量のT3(0.3-1.0μg/100g体重)投与後に迅速に(24時間以内)減少する事を平成4年に報告した。平成5年はCAT assayによりgenomic DNAの5'上流域(-1600bp)にnegativeなT3 responsive elementの存在を示し、甲状腺ホルモンによるt蛋白のnegative regulationは転写活性の調節による事を確認した(manuscript in preparation)。 2)甲状腺ホルモン応答性のラット肝細胞核蛋白(n蛋白)のcDNAを用いた実験で、T3によるn蛋白の増加はmRNAの増加によるものである事を示した。このcDNAが真にn蛋白のcDNAであることを証明する為の作業を進めているが、依然n蛋白のcDNAの全長が得られておらず、部分的に解析されたアミノ酸配列との比較も出来ていない。 3)前年度の研究において残された課題である、T3の核への移行について、核に移行するT3はcarrierを介してエネルギー依存性に取り込まれたT3であり、さらに核外から核内へのT3の取り込みについても独自の調節機構が存在することを解明した(Endocrinology 130:2317,1992)。さらにこの研究の延長として、T3とT4においては細胞内の輸送機構は異なる事を示した。T4と違いT3の細胞外から核内への移行は細胞周期の各時期で異なり、s期において取り込みが最も多く、またこの時期に核受容体数も増加していた。 さらに培養ラット肝癌細胞(dRLh-84)において、T3は細胞増殖作用を示したが、この作用はs期を短縮する事によるものであった。すなわちs期には細胞へのT3取り込みと核受容体数の増加とともにT3作用が増大する事を見いだした(manuscript in preparation)。
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