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ポリオ-ル,特にアンヒドログルシト-ルの生理学的意義

研究課題

研究課題/領域番号 03671165
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関帝京大学

研究代表者

山内 俊一  帝京大学, 医学部, 助教授 (40191374)

研究分担者 赤岡 家雄  帝京大学, 医学部, 教授 (00000919)
山岡 法子  帝京大学, 医学部, 助手
橘 有美  帝京大学, 医学部, 助手
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードアンヒドログルシト-ル / 1ーデオキシングルコ-ス / ポリオ-ル / 糖輸送担体 / フルクト-ス / マンノ-ス / 腎尿細管
研究概要

今年度の研究で、AGの生体内における動態がほぼ完全に解明された。前年度までに確立された尿中・組織中のAG分析技術を更に改良し、極微量定量(0.01μg/mlレベル)で可能とした結果、ヒトバランススタディの詳細な解析をなし得た。AGはヒト体内で1日当り0.5mgという極微量ながら確実に生合成されていることが確認された。これに食品中より経口摂取される約4.5mg/日のAGを加えた5.0mgと、尿中への排泄量約5.0mgが正常人では均衛して、血中レベルが保たれていることが解明された。AGの消化管吸収は迅速かつほぼ完全であり、製中排泄は認められなかった。体内に入ったAGの余剩分は、各人の腎AG排泄國値に従い速やかに(3時間以内に)体外排泄された。長期間の絶食(IVH 下)では2〜3週以上の経過で絶減が見られた。AGの腎再吸収率は99.9%以上であったが、少量の尿への濡れ、および代謝変換の存在も示唆された。ラット腎のAG輸送担体と各種糖との競合を観察したところ、AGはグルコ-スよりもフルクト-ス/マンノ-ス系の輸送担体により強い親和性があることが判明した。この担体のAG特異性に関しては現在知見を集積中である。
血球系のKー562細胞および膵B細胞系のRINm5F細胞を用いた実験で、AGは細胞膜を極めて速やかに透過すること、透過後はほとんどがfreeの状態で細胞質内に存在するが、一部はAG6リン酸に変換されること、しかしAG6リン酸はそれ以上ほとんど変換を受けないことが判明した。更にごく一部AGー脂質congugateを形成し、膜分画に移ることも判明したがその量は培養条件に影響を受けず、この複合体の生理学的意義はなお不明である。AGの細胞内への流入はAG特異的非Na依存性輸送担体によることが強く示唆され、この点腎のAG輸送と機序が異なることが判明した。AG輸送は浸透圧、pHの影響を受けなかった。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Yamanuchi,T.: "Estimation of plama glucose fluctuation with combination test of HbAic and 1,5ーanhydroglucitol." Metabolism.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Yamanouchi,T.: "The origin and disposal ofな1,5ーanhyadroglucitol,a mazor polyol in the human body." Am.J.Physiol.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 山内 俊一: "血糖コントロ-ルの指標とその評価 ーHbA_1,HbA_<1c>,フルクトサミン,AGー" Medical Practice. 8. 209-214 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 山内 俊一: "1,5Aきの測定キットの使用法" Diabetes Frontier. 3. 91-94 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2019-02-28  

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