研究課題/領域番号 |
03671169
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
高松 順太 大阪医科大学, 医学部, 講師 (00140137)
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研究分担者 |
吉田 滋 大阪医科大学, 医学部, 専攻医
坂根 貞樹 大阪医科大学, 医学部, 助手 (10235161)
内海 隆 大阪医科大学, 医学部, 講師 (30104300)
大澤 仲昭 大阪医科大学, 医学部, 教授 (90010090)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | バセドウ病 / トリヨードチロニン(T_3) / サイログロブリン抗体 / 甲状腺ペルオキシダーゼ / TSHレセプター抗体 / ^<131>I / 甲状腺機能亢進症 / 甲状腺刺激性抗体 / 甲状腺機能元進症 / 甲状腺刺激抗体 / T_3優合型バセドウ病 / トリヨードサイロニン / 甲状腺ペルオキシターゼ / 甲状腺刺激性〓体 / 甲状腺 / 脱ヨード酵素 / アイソトープ治療 / T_3優位型バセドウ病 / トリヨ-ドサイロニン / 甲状腺ペルオキシダ-ゼ / 脱ヨ-ド酵素 / アイソト-プ治療 |
研究概要 |
1.患者血中IgGの分析 甲状腺関連蛋白質に対する抗体の有無およびその活性度について、T_3優位型バセドウ病と通常バセドウ病の2群に分けて比較検討した。血中サイログロブリン抗体価は、通常バセドウ病と比べ、有意な差はなかった。しかし、血中マイクロゾーム抗体および甲状腺ペルオキシダーゼ抗体価は、T_3優位型バセドウ病のほうが有意に高かった。血中TSHレセプター抗体価も有意に高かった。細胞培養実験による血中甲状腺刺激性抗体価も有意に高かったが、血中ブロッキング抗体価(TSBAb)は差はなく、血中DNA抗体の陽性率も低値で差はなかった。この成績から、甲状腺関連IgGのなかでも、甲状腺機能亢進症の重症度と関連しているものはTPOに対する抗体とTSHレセプターに対する抗体であることが示された。 2.アイソトープ(^<131>I)治療の効果と予後 甲状腺機能亢進症に対し^<131>I治療を行ない、5-10年後に甲状腺機能を測定すると、通常バセドウ病患者では、甲状腺機能低下症となる例が43%に認められた一方、本症患者では17%と低率であり、大部分の例が正常甲状腺機能を維持できた。この成績から、本症の治療には抗甲状腺剤では寛解にいたりにくいことが報告されていることと合わせ考え、アイソトープ治療の有用性が認められ、本治療法が推奨できることが示された。 3.甲状腺組成像 本症では、甲状腺濾胞上皮のたけが高いだけでなく、濾胞内小空泡が著しく多く、甲状腺内ヨード代謝回転の促進が示唆された。 4.チロキシン併用療法の有用性 本治療法にても甲状腺機能亢進症の寛解率の上昇は得られなかった。
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