研究課題/領域番号 |
03671172
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
澤田 賢一 北海道大学, 医学部・附属病院, 講師 (90226069)
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研究分担者 |
佐藤 典宏 北海道大学, 医学部・附属病院, 医員
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 骨髄異形成症候群 / CD34 / 無血清培養 / 造血因子 / 顆粒球コロニー刺激因子 / 骨髄異形成症侯群 / 骨髄異形成症候 / 再生不良性貧血 / 純化幹細胞 / 再生不良性質血 |
研究概要 |
骨髄不全を呈する疾患、特に骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome;MDS)における血液幹細胞と芽球の細胞病態学的異常を明らかにするために、患者骨髄からCD34^+細胞を純化し、無血清培地を用いて以下の点を解明した。 1)芽球の純化率は形態学的にほぼ100%、表面形質による検討では87〜98%がCD34^+であり、MDSにおいてもCD34モノクローナル抗体を用いた幹細胞・芽球の純化が可能であった。 2)純化MDS・CD34^+細胞の回収絶対量は、77%の症例で増加していた。 3)MDS・CD34^+細胞のコロニー形成率は、不応性貧血(refractory anemia;RA)など臨床的に軽症の症例で正常コントロールの約50%、芽球増加型(RAEB)などの重症例で約25%と低下ししていた。 4)形成されるコロニーの細胞系列の検討から、MDSにおいては、臨床的重症度が高くなるに従って赤芽球系幹細胞が減少し、顆粒球系幹細胞が増加した。 5)約40%のMDS症例で、G-CSFに対する純化芽球の反応性低下が認められた。 6)以上のMDSにおいて認められた幹細胞・芽球の細胞生物学的異常は、骨髄の微少環境の異常に起因するのではなく、MDS芽球そのものの異常に基づくものであった。
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