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発作性夜間血色素尿症幹細胞の分化と補体制御因子、細胞接着因子の役割

研究課題

研究課題/領域番号 03671200
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

金丸 昭久  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (70068534)

研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード発作性夜間血色素尿症 / 幹細胞 / GPI蛋白 / DAF / HRF_<20> / HRF20 / PNH / GPIアンカ- / 細胞接着因子 / 造血幹細胞
研究概要

発作性夜間血色素尿症(PNH)の病態解明が進み、細胞膜表面上のGPI蛋白アンカー部分の生合成の障害が主因であることが明らかにされつつある。GPI蛋白としてはDAFやHRF_<20>などの補体制御因子やLFA-3などの接着因子がPNH血球膜上で欠損している。PNHはクローナルな疾患として知られているが、これらのGPI蛋白欠損が幹細胞から成熟血球への分化過程のどの段階で発生してくるのかまだ明らかではない。我々はDAFに対するモノクローナル抗体を用いてPNH幹細胞にはDAFが欠損していることを証明した。一方Mooreらは幹細胞にはDAFは発現しておりそれ以降の分化段階で欠損してくると主張している。今回はHRF_<20>に対するモノクローナル抗体を用いてPNH幹細胞とその分化過程におけるHRF_<20>発現について検討した。まず、PNH骨髄細胞を抗体で反応させFACSでHRF_<20>陰性細胞と陽性細胞に分画し、それぞれの分画をメチルセルロース法で培養した。10-14日目に形成された顆粒球系コロニー及び赤芽球形バーストを吸引採取して集め再びHRF_<20>の抗体で反応させて細胞表面上のHRF_<20>発現を解析した。HRF_<20>陰性前駆細胞から多数のコロニー・バーストが形成され、それらの産生細胞はHRF_<20>を発現していなかった。一方HRF_<20>陽性の前駆細胞からもコロニー・バーストが形成されるが、それらの構成細胞にはHRF_<20>が発現しているものと発現していないものとが混在していた。SCFという造血因子を用いてコロニー・バーストを増大させて個々のコロニーのHRF_<20>発現を検討すると、コロニーは陽性細胞か陰性細胞のどちらかで構成されていた。以上の結果PNHの幹細胞にはすでにHRF_<20>を欠損しているものと、保有しているが後の分化過程でHRF_<20>を失うものとが存在し、PNHの異常発現が幹細胞から血球分化過程のいくつかの段階で発生してくることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西村 朋子: "PNH血球膜における補体制御因子発現の多様性について" 臨床血液(Abstrart). 32. 13l7 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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