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ニホンザルにおけるスギ花粉症の自然発症に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03680039
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 実験動物学
研究機関京都大学

研究代表者

後藤 俊二  京都大学, 霊長類研究所, 助手 (90093343)

研究分担者 峰澤 満  北海道農業試験場, 畜産部, 研究室長 (30115943)
中村 伸  京都大学, 霊長類研究所, 助手 (10101255)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード花粉症 / アレルギ- / ニホンザル / IgE抗体
研究概要

本研究では、ニホンザルにおけるスギ花粉アレルギ-(以下、花粉症)の自然発症を明かにする目的で以下の研究計画を進めた。
1.これまでのアンケ-トや予備調査で自然発症個体が見いだされた野猿公苑及び動物園のニホンザル群を対象に、血中スギ花粉特異的IgE抗体価及びスギ花粉抗原に対する皮内アレルギ-反応を指標とした大規模なフィ-ルド調査を実施した。
2.1.の結果を基に、ニホンザルにおける花粉症感受性遺伝子の遺伝様式や発現頻度等に関する遺伝学的解析を行なった。
3.更に、自然発症の見い出された特定の群については自然感作の経年変化や季節変動等についても調査し、ヒトのそれらとの比較検討も試みた。
これらの研究を通じて、下記の結果が得られた。
1)ニホンザルのスキ花粉による自然感作は東北地方から九州に至る多数の群において認められ、ヒトと同様に国内に広く自然感作個体が分布していることが明かとなった。
2)スギ花粉抗原に対して自然感作を受けやすい高感受性群が存在し、その感作感受性は劣性の遺伝形質である可能性が示唆された。
3)既に霊長類研究所に保存されていた過去のサンプルとの比較を行なったが、ニホンザルでのスギIgE抗体保有率は20年前と現在も同レベルの約10%であり、ヒトに見られるような、ここ10〜20年間における著しい増加現象は認められなかった。
4)また、花粉症高感受性遺伝子を保有する飼育下群についてスギ特異的IgE抗体価の季節動態を追跡しているが、この抗体価の上昇、下降は必ずしもスギ花粉飛散量とは一致していなかった。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Shin Nakamura: "Naturally Occurring Polenosis in Japanese Monkey(Macaca fuscata)." Ehara A et al eds.Primatology today.643-646 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 後藤 俊二: "ニホンザルを用いたスギ花粉アレルギ-の実験モデル" アレルギ-. 40. 981 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 中村 伸: "ニホンザルにおけるスギ花粉自然感作の特徴" アレルギ-. 40. 981 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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