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疲労回復へのビタミンCの効用の関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03680056
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

荒川 信彦  お茶の水女子大学, 家政学部, 教授 (40017223)

研究分担者 鈴木 恵美子  お茶の水女子大学, 家政学部, 講師 (80154524)
大塚 恵  お茶の水女子大学, 家政学部, 助教授 (20175243)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードビタミンC / カルニチン / 脂肪酸の酸化 / 疲労回復
研究概要

疲労の生理的な要因の一つに心臓や筋肉における脂肪酸の酸化抑制にともなうエネルギ-産生の低下が挙げられている。脂肪酸の酸化にはミトコンドリア膜通過の輸送担体としてカルニチンが必要とされる。本研究は、疲労回復に必要な脂肪酸酸化とカルニチンの相関およびカルニチン生合成に及ぼすビタンミCの効果を調べ、疲労回復へのビタンミCの効用を栄養学的に明らかにすることを目的とした。実験にはヒトと同様、ビタミンCを生合成できないモルモットを用いて、ビタミンCのカルニチン生合成に及ぼす効果および脂肪酸酸化に対するビタミンCの影響を調べた。1)モルモットにはビタミンC欠乏飼料を与え、一日当り、0.1,5,100mgのビタミンCを経口投与し、3週間飼育を行なった。ビタミンC投与レベルの差によるモルモット各組織中のカルニチン量を調べたところ、ビタミンC欠乏状態のモルモット(0.1mg/日投与群)において組織中カルニチン量の低いことが明らかになった。また、血漿中の中性脂質濃度はビタミンC投与量が高いほど低下する傾向が示された。2)モルモットの初代培養肝細胞を用いカルニチンの前駆体であるγーブチロベタインからのカルニチン生合成量に及ぼすビタミンC濃度の影響を調べたところ、ビタミンC添加濃度の上昇に伴うカルニチン生合成量の増加がみられた。3)脂肪酸を負荷した肝細胞において、カリニチン添加により培地中のケトン体が増加したことから脂肪酸の酸化促進効果が示唆された。
以上の結果、ビタミンCがカルニチン生合成に必要とされること、カルニチンは脂肪酸の酸化促進に効果のあることから、疲労回復においてビタミンCがカルニチンを介して脂肪酸の酸化に寄与することが期待される。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.ーY.,Ha,M.Otsuka N.Arakawa: "The stimulation of fatty acid oxidation in primary cultured guinea pigs hepatocytes by carnitine and ascorbate" The first internaional congress on "vitamins and biofactors in life science"Abstracts. 96 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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