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三陸地方における近代産業開発者,および技術者たちの系譜的研究〜新発見資料の整理と解読作業から〜

研究課題

研究課題/領域番号 03680099
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 科学技術史
研究機関八戸工業高等専門学校

研究代表者

本田 敏雄  八戸工業高等専門学校, 一般教科, 教授 (30042138)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
300千円 (直接経費: 300千円)
1991年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワード釜石大橋高炉 / 蛇口伴蔵宛中野作右衛門書簡 / 岩泉正意の英文ノ-ト / 工部省鉱山寮 / 新田・都市開発 / 洋式牧場 / 科学技術教育 / 盛岡藩日新堂
研究概要

筆者は新発見の資料(約200点)の解読と整理・分類を、そしてその解析を目的として研究した。この資料は、たたら製鉄経営者である八戸藩給人・中野作右衛門が八戸藩士・蛇口伴蔵に宛てた書簡、あるいは安藤昌益の和算の道統を継承した八戸藩給人・岩泉正意らが所蔵していた書籍、あるいは英文とその翻訳を記したノ-トなどである。前者は安政4年12月に盛岡藩領釜石の大橋で試験されていた製鉄高炉の初出銑を示すもので貴重であり、後者は和算思想から近代数学思想への展開を地方において実証出来るという意味で重要である。したがって、双方とも緊急に整理・検討を要した。
筆者の本研究の目的は、第1に前者の書簡類等の解読・解析とその評価をすること、第2に後者の資料の解析と評価をすること、第3にそれらをベ-スとして、三陸地方における近代産業開発者・技術者たち、とりわけ鉱山、および水産・牧畜業、新田・都市開発の関係者、そして科学技術教育の萌芽系譜を研究することである。
この結果、第1点の目的は達成された。第2点ついては、(1)新発見資料の分類リスト作成、および補修,(2)新発見資料の部分的複写、あるいは完全複写と製本作業は一部を除いてほぼ終了した。第(3)点については、その一端として「幕末維新期箱館における科学技術教育と盛岡藩日新堂」などを学会誌に発表し、今後発表できる。
この研究進行中に、新たな資料の発見が続いた。たとえば、洋式牧場を谷地頭(現三沢市)に開設した旧会津藩士広沢安任のもとにいたイギリス人の英文書簡がアメリカのラトガ-ス大学にある。これは、明治初期の北三陸地方の風俗や産業技術の移転・習得・発展についての需要な研究の資料ともなるものである。この総合的研究を筆者らの課題として緊急にすすめなくてはならないことを付加しておこう。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 本田 敏雄: "工部省鉱山寮技術者たちの研究(2)〜盛岡藩士・阿部知清〜" 八戸高専紀要. 26. 106-112 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 本田 敏雄: "工部省鉱山技術者たちの研究〜大島専次郎〜" 資源素杙材係学協会合同秋季大会分科研究会資料. E鉱業史. 23-26 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 本田 敏雄: "旧斗南藩士広沢安任の牧場開設の周辺について〜岩手の農機具・農業技術史研究に向けて〜" 岩手文化の研究(岩手大学岩手の研究班). (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 本田 敏雄: "旧南部盛岡藩三本木開択における製鉄事情〜鉄杙の流通と生産について〜" 地域文化研究(八戸高専). 1. 25-69 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 本田 敏雄: "幕末維新期箱館における科学技術教育と盛岡藩日新堂" 実学史研究. 9. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 本田 敏雄: "八戸岩泉正意文書の研究(1)" 岩手史学研究. 75. (1993)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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