研究課題/領域番号 |
03680108
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
戎 利光 福井大学, 教育学部, 教授 (70135101)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 生活習慣の乱れ / 身体的な変調 / 朝食欠食 / 血糖 / 血中遊離脂肪酸 / 体力 / 自覚的及び精神的疲労 / ファミコン / 子供 |
研究概要 |
子供の生活習慣の乱れに関して、その典型である『朝食欠食』について、まず実験的な研究を行った。つまり、朝食を抜くことの不健康さについて、生化学的(血糖、血中遊離脂肪酸、血清総蛋白)、生理学的(体力、体脂肪量、体脂肪率、除脂肪体重)、心理学的(自覚的疲労、精神的疲労)に、広範囲にわたる実験を終了し、詳細に分析した。そしてその結果、次のようなことが明らかになった。 1.朝食欠食時などの空腹状態での運動は、危険である(生化学的実験結果による)。 2.朝食欠食により体力は低下し、体脂肪量は増加する(生理学的実験結果による)。 3.朝食欠食は、精神的疲労や自覚的疲労にも影響する(心理学的実験結果による)。 さらに、子供の生活習慣を乱す原因の1つでもある長時間のファミコン実施が、子供の眼精疲労、目の調節性疲労、心的疲労、生理学的機能に及ぼす影響についても、実験、分析し、次のような結果を得た。 1.目の調節力はファミコンの実験により低下するが、休憩後には回復する。 2.ファミコン実施による眼精疲労自覚症状は、ファミコン直後の訴え数が最も多い。 3.ファミコンの実施前後では、目の疲れに関しての訴え率が増加するものの、休憩すれば、ファミコン実施前の水準にまで減少する。 また、子供の生活習慣の乱れと身体的な変調に関する実態調査を、平成4年に県内で実施した結果、幼児や小中学生の中には、生活習慣の乱れた子供たちや、身体的な変調を呈している子供たちが、少数ではあるがいることも、明らかになった。
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