研究課題/領域番号 |
03680110
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
加賀 秀雄 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (30085922)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 旧制高等学校 / 校友会の制度化 / 運動部の組織化 / スポーツの成立と展開 / 校友会組織と規約 / スポ-ツの成立と発展過程 / 歴史的意義と役割 |
研究概要 |
本研究は、2年度にわたる継続研究であり、本年度がその最終年度にあたることになる。平成4年9月末までに、旧制高等学校(以下、高校)関係機関の全国的規模での史料調査と収集を終え、同年10月より、その整理と研究成果の報告に向けて作業に取組み、この程終了を見た。 高校において展開されたスポーツの制度的基盤となった基本的な要因は、自主と自由を基調とした課外活動組織としての校友会制度にあった。この校友会は、全国的に設置された総ての高校で組織され、それぞれ規約を有し、組織目的、活動組織、運営組織、会計規則等の諸事項を定め、活動を展開した。この校友会で組織された運動部が、校友会活動における中核的な位置を占め、高校におけるスポーツの成立と展開に大きく寄与するところとなった。それ故にそれを実証する方法として、基本史料となる各「高等学校一覧」、及び「校友会雑誌」の調査と収集に努力を集中した。これら基本史料のうち、大半のものが時系列的に集約がなされていないために、整理のための相当の時間を必要とした。しかしそうした作業上の制約があったとはいえ、スポーツの制度的基盤となった校友会の組織的実相を把握する手がかりを得ることができたという点では、ほぼその目的を達成することができたと評価することができる。 今後は、高校におけるスポーツの発展状況を実証するための研究上の課題が残されている。このため、各「高等学校一覧」、及び「校友会雑誌」等の時系列的な集約をさらに高めるとともに、各校運動部史、同究会誌、卒業生の面接調査を多角的に実施し、高校におけるスポーツの全体像を明らかにしていきたいと思量する。
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