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ヒトラミニンM鎖の構造解析とその組織特異的発現

研究課題

研究課題/領域番号 03680141
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物質生物化学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

永井 裕  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (90013812)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードラミニン / 單クロン抗体 / 免疫組織化学 / cDNA / 基底膜 / ウェスタンブロッティング
研究概要

ヒト胎盤より無酵素的に単離した基底膜の主要構成成分のひとつであるラミニンには既報のマウスEHS腫瘍細胞産生ラミニンのA鎖とは異なるM鎖が含まれている.当研究室ではこれまで未変性ラミニンを認識する單クロ-ン抗体(ID8)を作成し,この抗体カラムを用いてヒト胎盤から大量にラミニンをアフィニティ精製することに成功したが,今回は変性還元ラミニンを抗原として3種の單クロ-ン抗体,2D9,3DM,3DB,を作成した。これらの抗体を用いることにより得られたラミニンの構造,組織分布は以下の通りである。
1)精製ヒトラミニンを変性還元下電気泳動したのちウエスタンブロットすると,2D9および3DMはM鎖を,3DBはB鎖を認識した。さらに,M鎖のV8プロテア-ゼ分解物(85KD)に対する反応性の異同(2D9のみ陽性)から2D9,3DMはM鎖の異なる領域を認識することが判った。
2)ヒト胎盤cDNAライブラリ-(λgt11)について上記3種の單クロ-ン抗体を用いてイムノスクリ-ニングすることにより,2D9に反応するpHLM(3.5kb)と3DBに反応するpHLB(2.2kb)の2つがクロ-ニングされた。塩基配列分析によりpHLBはB_2鎖の長鎖をコ-ドしていることが解った。pHLMについては現在cDNAの塩基配列を分析中である。
3)M鎖認識抗体(2D9,3DM)およびB_2鎖認識抗体(3DB)を用いた免疫染色から,3DBは1D8と同様,腎糸球体および表皮下基底膜を好染するのに対して,3DMは腎メサンジウム領域,尿細管間隙および無髄神経束を好染するなど組織特異的発現が認められ,ヒトラミニンに多様性が存在することが判明した。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Toshihiko Mizuta: "Human placental laminin:a unique structural composition and tissue distribution as observed by the use of its monoclonal antibodies" J.Biochem.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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