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肝臓形質膜におけるATPに依存したグルタチオン抱合体輸送体の性質

研究課題

研究課題/領域番号 03680149
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物質生物化学
研究機関大阪大学

研究代表者

小林 一雄  大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (30116032)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードグルタチオン抱合体 / ATP / 肝臓形質膜 / ロイコトリエン / グルクロニド抱合体 / 一次動働輸送
研究概要

肝細胞内に取り込まれた薬物や発癌性物質はグルタチオンやUDPーグルクロン酸と反応し抱合体を生成することにより解毒化され、胆管内へ輸送される。これら抱合体の輸送はATPに依存した特異的輸送体によるものと考えられており、先に我々はラット肝臓形質膜のcanalicular小胞体において、この輸送がATPに依存した一次能動輸送であることを明らかにした。しかしながらATPがこの輸送にどう共役しているか分かっていない。そこで本研究ではラット肝臓形質膜より、この輸送タンパク質を精製し、この性質を調べることにした。
ラット肝臓により形質膜を単離し、オクチルグルコシド(OG)により可溶化し、種々のカラムクロマトグラフィ-により精製を行った。なお活性は各段階でリポソ-ムに再構成し、ATPに依存したグルタチオン抱合体のリポソ-により精製を行った。なお活性は各段階でリポソ-ムに再構成し、ATPに依存したグルタチオン抱合体のリポソ-ム内への輸送を調べた。可溶化後2,4ーdinitrophenyl glutathione(DNPーSG)が結合したアフィニティカラムおよび高速液体クロマトグラフィ-によるゲルロ過により60倍活性が増加した。またこの再構成系にて、ATPに依存したDNPーSGおよびロイコトリエンC_4(LTC_4)の輸送がみられ、グルクロニドの輸送は観測されなかった。このことはグルタチオン抱合体とLTC_4は同一の輸送体であるが、グルクロニドは別の輸送体であることが分かった。またこの精製したタンパク質はATPase活性が見られ、DNPーSGの添加によりATPase活性が約2倍増加した。またこのATPase活性に対するDNPーSGおよびATPに対するK_m値は輸送に対するそれとよく一致することから、このATPase活性と輸送が直接共役していると結論される。またこの輸送タンパク質の分子量はSDSーゲル電気泳動により、62,000であることが分かった。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kazuo Kobayashi: "Purification and Reconstitution of the ATPーDependent Glutathione SーConjugates Transport System from Rat Liver" the Journal of Biological Chemistry.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuo Kobayshi: "ATPーDependent Transport of Glucuronides in Rat Liver Plasma Membranes" the Journal of Biological Chemistry.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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