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放射線による細胞死を軽減させる生理活性物質の分離

研究課題

研究課題/領域番号 03680183
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 放射線生物学
研究機関京都大学

研究代表者

内海 博司  京都大学, 放射線生物研究センター, 助教授 (20025646)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード潜在致死障害修復 / potentially lethal damges repair / Conditioned medium
研究概要

申請者らは、過去数年来、電離放射線の潜在致死障害(potentially lethal damges:PLD)の修復機構の研究に従事し、PLD修復には修復速度の異なる2種類(fast,slow)を証明した。この研究を通じて、多数の細胞を培養した“使い古しの培養液"(conditioned medium:CM)が、X線照射された細胞の死を軽減する現象(slowーPLD修復)に興味を抱いた。
本研究の目的は、このCMが何故照射を受けた細胞を生き返らせるのかを明らかにするため、“使い古しの培養液"に含まれている、活性物質を分離・精製しようとするものである。
1)細胞の放射線細胞死を救う生理活性物質を分離・精製するため、V79チャイニ-ズハムスタ-細胞と無血清培地を用いてCMを作製し、分子量100,000前後、10,000前後、1,000前後をふるいわけるアミコン社の限外膜を用いて検討した。細胞の放射線細胞死活性は、分子量1,000以上にはなく、1,000以下の非常に小さい分子であることが明らかになった。
2)その分画した標品から塩類を除くため、透析を行なったが塩は抜けた活性もなくなった。アンバ-ライトXAD2のカラムを通して脱塩しょうと試みたが、活性は塩濃度が高い分画にあり、活性と塩類と分けることができなかった。活性炭カラムにも吸着しなかった。現在、この問題の解決方法を検討中である。
3) そこで、精製しないままでこの物質の性質を検討するため、proteinase K,neurqaminidase,hyaluronidase,αーglucosidase等の酵素処理を行なったが、活性を失なわなかった。このCMの細胞の死を軽減する効果は、ノボビイオシンで阻害された。そこで、この薬剤からのアプロ-チを検討中である。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] H.Utsumi: "Novobiocin inhibits the repair of potentilally lethal damage but not the repair of sublethal damage." Radiat.Res.,. 123. 55-60 (1990)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] H.Utsumi: "Novobiocin abroqates lethality due to the topoisomerase ll inhibit or amsacrine in Chinese hamster cells." Cancer Res.,. 50. 2577-2581 (1990)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] H.Utsumi: "Caffeine and D_2O medium interact inaffecting the expression of radiationーinduced potentially lethal damage." Int.J.Radiat.Biol.,. 60. 647-656 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] H.Utsumi: "Bleomycin similar survival variations through the cell cycle as do Xーrays with and without hypertonic shock." Radiat.Res.,. 127. 342-344 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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