研究課題/領域番号 |
03680226
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子遺伝学・分子生理学
|
研究機関 | 愛知県がんセンター |
研究代表者 |
中洲 章 愛知県がんセンター研究所, 分子生物学研究室, 研究員 (50198107)
|
研究期間 (年度) |
1991 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
|
キーワード | DNA合成期 / 複製単位 / 複製開始点 / レプリコン / 同調法 / F因子ベクタ- |
研究概要 |
哺乳類細胞染色体DNAでは、30から200Kbの複製単位(レプリコン)に分割されて、それらが群をなしてS期の間に逐時的に複製すると考えられているが、レプリコンとしての構造が明かにされているものはない。ここでは薬剤を用いた同調法により、S期最初に複製するレプリコンの構造を明かにする事を目的としている。 既にS期初期に同調する方法を用いて、この時に複製しうるDNA断片(約4Kb以下)を5種類クローン化している。そのうち1つについては3つのゲノミッククローンで全長約60Kbの領域をクローン化した(E1-7H領域)。 DNA合成開始時近傍に細胞を同調する方法を用いて、このE1-7H領域内の6ヶ所のBamHIまたはHind III断片の複製量を比較した所、約20Kb離れた2つのDNA断片の複製量が多くその間に複製量の下がる領域があったが、外側の領域ではそれ程複製量が下がらなかった。もしレプリコンが30から200Kbの領域で単一の複製開始点を持ち両方向に複製が進行するならば、1つ複製量の高い制限酵素断片があればその周囲30から200Kbの領域ではその断片から離れるにつれて複製量が下がるはずである。従ってこのモデルでは現在得られている結果を説明できない。現在の結果から推測すると、S期初期に複製するレプリコンは小さく10から20Kb程度であるかまたは複数個の複製開始点を持つことになる。 このE1-7H領域で得られた結果がこの領域に特有なものかあるいはS期初期に複製する領域に共通したものであるのかを調べるため、これとは独立したE3-H1領域(約50Kb)のクローン化を行い現在検討中である。
|